NY捜査当局13年越しの容疑者逮捕 売春婦連続殺人「ギルゴ4」

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13年前にニューヨークのロングアイランドの浜辺付近で20代の女性の遺体が次々と発見された事件で、捜査当局は14日、建築家のレックス・ヒウアマン(59)を逮捕、起訴したと発表した。

2010年12月、ギルゴビーチ周辺で4人の白骨化した遺体が発見された。サフォーク郡地区のレイモンド・ティアニー検事は会見で、ヒウアマン被告はこのうちの3人を殺害した罪で起訴されたと説明。残りの一人について捜査中だとした。

4人の遺体は、2010年5月に周辺地区で失踪し、翌年12月に遺体が発見されたシャナン・ギルバートさんの捜査の過程で発見された。なお捜査当局の専用サイトによると、このほかにも男性や幼児を含む複数人の遺体が見つかっている。売春婦で、客に会うために同地区を訪れたギルバートさんは、後に事故死と判明した。

殺害の容疑が固められたのはメリッサ・バセレミーさん、メーガン・ウォーターマンさん、アンバー・リン・コステロさんの3人に対する犯行で、モーリーン・ブレイナード・バーンズさんについては、捜査の進展がまたれている。

2007年7月から2010年にかけて行方不明となった4人はともにセックスワーカーで、インターネットを通じて客と知り合っていた。

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ティアニー検事によると、2022年の就任後まもなく結成したタスクフォースの最初のミーティングからわずか6週間後の3月14日に、ヒウアマン被告の名前が容疑者として浮かび上がった。

ティアニー検事はこの背景に、犯行の同一性を指摘。4人がセックスワーカーだった点や、いずれの遺体も同様の体勢でハンティングに使用されるカモフラージュの麻布で縛られていたと説明した。

被告は、被害者らとの連絡に別々のプリペイド式携帯を用意し、犯行後に処分していたという。

ティアニー検事はまた、FBIの専門家による電話データの解析から特定されたエリアが、ヒウアマン被告の自宅周辺や務めていたマンハッタンの建築事務所のあるエリアと一致したほか、被害者から採取された髪の毛のDNA解析、自家用車の特徴などが容疑者の特定に寄与したと説明した。

大陪審の招集後、300件を超える召喚状と捜索令状が執行されたという。被告を尾行し、捨てたものからDNAの採取を行なったとも明かした。

さらに、ヒウアマン被告の家族の旅行記録から、女性らが殺害された日、妻と子供は州外に出かけていたことも判明したと語った。

令状を元に得たグーグルのデータでは、被告は14ヶ月の間に200回以上、事件について検索するなど、当局の動きを注視していたことも判明した。

ティアニー検事によると、被告は、タスクフォースが携帯電話のデータを捜査にいかに使用しているか、捜査の進展などを把握しようと務めており、被害者の写真やその親族を検索して、居場所を突き止めようともしていたという。さらに拷問、ポルノ、女性がレイプされたり殺害される画像を検索するなどしていた。

なおヒウアマン被告は罪状認否で、無罪を主張している。