死亡判定の82歳女性 葬儀場で呼吸を確認

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ニューヨークの介護護施設で死亡と判定された82歳の女性が、その数時間後、搬送先の葬儀場で呼吸があることが判明した。

AP通信によると、女性は4日の午前11時15分、サフォーク郡にある「ウォーター・エッジ・リハビリ&ナーシングセンター」で死亡が確認された。遺体は午後1時30分に10キロメートルほど離れた葬儀社「O.B.デイビス・フューネラル・ホーム」に移されたが、その約30分後に呼吸をしていることが発覚した。その後、女性は病院に搬送されたという。現在の状態などの詳細は明らかにされていない。

サフォーク郡の警察は、捜査をニューヨーク州司法長官に付託したとしているほか、州保健局も調査に着手したことを明らかにしている。

先月、アイオワ州デモイン郊外にある介護施設でも同様の問題が発生した。

1月3日、アーバンデールにある「グレン・オークス・アルツハイマー特別ケアセンターで、ホスピスケアを受けていた66歳の女性が死亡と判定された。女性は遺体袋に入れられ、葬儀社に引き取られたが、搬送後、従業員によってまだ呼吸があるのが発見された。

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女性は一度病院に運ばれ、その後ホスピスケアに戻されたが、5日に死亡した。

女性は早期の認知症、不安神経症、うつ病を患い、昨年12月28日から施設に入居していた。

当日、施設のスタッフが女性が呼吸をしておらず、脈がないことを最初に確認してから90分後に死亡と判定され、その1時間後に遺体袋に収められ葬儀場の車に乗せられたという。州当局は、施設は死亡宣告の前に「適切なケアとサービスが施されるよう指示を与えなかった」として、施設側に1万ドル(130万円)の罰金の支払いを命じた。