米元外交官が逮捕、キューバのスパイ務めた疑い

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FBIの諜報捜査の末、米国の元外交官が逮捕、起訴された。秘密裏にキューバ政府のスパイ活動に従事した疑いがあるという。AP通信が報じた。

逮捕・起訴されたのはマニュエル・ロシャ元駐ボリビア米国大使(73)。1日にマイアミで拘束された。

検察は、ロシャ被告は、少なくとも1981年からキューバの諜報員と会い、渡航や接触に関して米政府当局者に虚偽の情報を提供するなど、キューバのために「秘密活動」に従事したとしている。

ロシャ被告が国務省に加わったのは1981年。起訴状では、入省の当時から政府の職を離れるまでの20年以上にわたるキューバの情報機関との違法な関係が記されているという。FBIが違法行為を知ったのは昨年で、キューバ諜報員と名乗る人物との秘密会談を設定するなどの覆面捜査が実施された。

ロシャ氏は、1973年にコロンビアに生まれ、ニューヨークの労働者階級の家庭で育った。1973年にイェール大学を卒業し、1976年にはハーバード大学で行政学の修士号を取得。1978年にジョージタウン大学で国際関係学の修士号を取得した。

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長年のキャリアの大半は中南米の外交に関わっていた。1981年に国務省のホンジュラス担当職員としてキャリアをスタートし、その後、首都ワシントンで国家安全保障会議の対米間担当ディレクター、キューバのハバナ米国利益代表部の副主席官、アルゼンチンのブエノスアイレス米国大使館の臨時大使などを歴任。2000年にボリビア米国大使に任命された。

AP通信によると、国務省を離れた後は実業家に転身し、カナダの金採掘企業バリック・ゴールドが一部を所有するドミニカ共和国の金鉱山の社長を務めた。最近ではペンシルベニアの鉱石輸出企業XCoal、大麻業界の買収目的で設立された特別買収目的会社クローバー・リーフ・キャピタル、法律事務所やスペインのPR企業に幹部として関わっていた。