新型コロナ救済融資を不正利用、ランボルギーニ購入、豪遊男を逮捕

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米司法省は27日、新型コロナウイルスに関する中小企業向け融資制度から、不正に約390万ドル(4.1億円)を受け、一部をランボルギーニの購入に充てるなどしたフロリダ在住のデビッド・ハインズ(29)を逮捕、起訴したと発表した。ハインズ被告は、銀行詐欺と金融機関への虚偽申告、違法な収入で取引をした罪に問われており、すべての罪で有罪となった場合、最大で70年の禁固刑になる可能性があるという。

融資はペイチェック・プロテクション・プログラム(PPP)と呼ばれ、中小企業の従業員の給与保護を前提とした政府のプログラム。資金を従業員の給与支払いに充てた場合、最大1,000万ドルまで返済が免除される。

ハインズ被告は複数の異なる企業を代表して、1,350万ドルを得ようとしていた。虚偽が多く含まれる不正な融資申請書を金融機関に提出し、結果的に390万ドルを得たという。

ニューヨークタイムズによると、ハインズ被告は、4つの企業で70名の従業員を抱え、毎月400万ドルの支出があると申告していた。一方、当局者は、実際の経費は毎月20万ドル程度だったと話しているという。

ハインズ被告は、融資を受けた数日後に、自身と会社の共同名義で31万8,000ドルのランボルギーニ・ウラカンを購入した。さらに、申請書で申告した給与は支払わないまま、マイアミビーチにある高級店やリゾートで買い物をしていた。

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タイムズによると、5月には「母」と記載する人物に3万ドルを支払っていたほか、高級百貨店のサックス・フィフス・アヴェニューで4,000ドル以上を支払っていた。さらに6月にはマイアミ・ビーチのSetai Hotelに7,000ドル、ジュエリー企業のGraff(グラフ)に8,500ドルを支払っていたという。

捜査当局は逮捕時に、スポーツカーと銀行口座から340万ドルを押収した。