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違法なロビー活動で起訴 トランプ氏の親友トーマス・バラックとは

米司法省は20日、外国のエージェントとして違法にロビー活動をしたとして、トランプ前大統領の友人で、大統領就任式委員会の委員長だったトーマス・バラック氏(74)と関係者2名を逮捕、起訴したことを明らかにした。

検察当局は発表で、バラック氏らが「アラブ首長国連邦の高官」の指示を受けて、当時候補者だったトランプ氏の選挙運動および当選後の政策方針に影響を与えることで「アラブ首長国連邦の利害を推進する違法な取り組みに従事した」と主張。バラック氏とともに起訴されたマシュー・グライムズ氏(27)とUAE国籍のラシド・スルタン・ラシド・アル・マリク・アルシャッヒ氏(43)の3人は、バラック氏のトランプ氏との友人関係を利用して、トランプ氏本人や政府職員、米国メディアに接触。UAEとの関係を明かさずに、同国の政策目的を達成しようと試みたと述べた。

立件の対象となったのは2016年4月から2018年4月の活動。トランプ氏の選挙演説の台本に、エネルギー政策に関してUAEを賞賛する文言を挿入したり、全国メディアの出演に際し、UAE当局者からの指示を受けたりしていた。2016年10月、全国誌にオプエドを掲載する際、バラック氏はUAE当局者の指示を仰いだ。

トランプ氏の当選後は、UAE側に、新政権に期待する「ウィッシュリスト」を作成するよう助言していたほか、政権発足後、新たなUAE大使の任命に祭して、UAE政府にとって好ましい人物の擁立を促進するなどしていた。

3人とも、司法長官に対して外国政府のエージェントとして活動する際に求められる届出をしていなかった。

このほか、バラック氏の罪状には、2019年にFBIの捜査官と面会した際に「多数の虚偽証言」を行なったとして、偽証罪も追加されている。

トーマス・バラックとは

バラック氏は不動産投資会社「コロニー・キャピタル」の創設者。トランプ氏とは数十年来の友人だという。

トランプ氏の盟友、ロジャー・ストーン氏は以前、トランプ氏が仲間のように話すのはバラック氏が唯一の人物だと話している。

CNBCによると、バラック氏は、トランプ氏の出馬をいち早く支持した人物の一人で、2016年春の予備選の最中に、イバンカ・トランプ氏と一緒に、トランプ氏に「本物の選挙対策マネージャー」を雇うように説得した。

バラック氏が推したのはポール・マナフォート氏だった。この後、マナフォート氏は選対本部長に就任したが、2016年8月、ウクライナの政党から報酬を受け取ったとの報道が流れ、辞任を余儀なくされた。

マナフォート氏は2017年10月、ロシア捜査の一環で、ウクライナの政治家のエージェントとして違法に活動し、報酬を受け取ったほか、マネーロンダリングに従事したとして、ビジネスパートナーのリック・ゲイツ氏とともに起訴された。2018年に有罪判決を受け、実刑に服したが、トランプ氏から恩赦を与えられた。

なおリック・ゲイツ氏は大統領就任委員会で副委員長を務めた。

トランプ家の終わりの始まり?

元ホワイトハウス上級顧問で、就任式ではチーフ・クリエイティブ・オフィサーを務めたステファニー・ウィンストン・ウォルコフ氏はデイリー・メールに、バラック氏の起訴は、トランプ家に深刻な問題をもたらす可能性があるとの考えを示した。

ウォルコフ氏は「トランプ一家の終わりの始まりになるかもしれない」と述べ「トムはトランプの世界のすべてにおいて不可欠な存在で、非常に大きな影響を与える可能性がある」と語った。

就任式実行委員会といえば、昨年、2017年のトランプ大統領就任に関連するイベントで、トランプホテルに法外な金額を支払ったとして、首都ワシントンの司法当局から提訴されている

訴えによると、就任式実行委員会は2017年1月17日から20日の4日間、ホテルに対して、市場価格の2倍近い1日17万5,000ドルを支払った。検察は食費などを含む総額は103万ドルで、価格は「不合理で、トランプ氏の企業とオーナーたちを富ませるために不適切に提供された」と主張。非営利法人の目的を逸脱して、100万ドルの寄付金を浪費して首都ワシントンの法を破ったとしている。

イベントの開催を前に、ウォルコフ氏は、イバンカ氏とリック・ゲイツ氏に値段の問題を何度も警告していた。

この事件については、すでにイバンカ氏とバラック氏の証言録取が作成されているほか、メラニア夫人にも召喚状が出され、書類の提出を求められたことが明らかになっている。

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