トランプ大統領の天国行きは確実 ――次男エリックがそう宣言した。
保守派のポッドキャスター、ベニー・ジョンソンの番組に出演したエリックは「試練は報われた」と主張。「間違いなく、彼は天国行きだ。そう言えるのは、神の御手が長い間彼の上に注がれているのを見てきたからだ。想像を絶する暗い道を彼が通るのを見てきた」と力説した。
根拠として挙げたのが、13日に署名されたガザ停戦合意をはじめとする紛争解決の取り組み。父親が「人々の天国への旅を遅らせた」と述べ、「それ自体が私の父を天国へ導く」と語った。さらに、いわゆる多様性(DEI)運動の弱体化にも触れ、「われわれはキリスト教を救い、神を救い、家族の絆を救い、そしてこの国を救っているのだ」と誇らしげに語った。
エリックによれば、ペンシルベニアの選挙集会における暗殺未遂事件をくぐりぬけたこと、その会場の旗が風によって”天使”のような形になっていたこと、さらにはヒラリー・クリントンに勝利できたことなど、すべてが神のお導きで、天国行きを暗示しているのだという。
何やら宣託者のような発言だが、その“天国行き確定済み”本人であるトランプ大統領はというと、意外にも控えめだ。
12日にイスラエルに向かうエアフォースワンの機内で記者から質問を受けた際、「天国に向かっているとは思っていないが、多くの人々の生活をずっと良くしてきた」と笑いながらコメント。6日にホワイトハウスで開かれた記者会見では、「次の段階に進むために、神に自分が善良であることを証明したい」と殊勝にも発言している。8月のフォックスニュースのインタビューでも「できれば天国に行きたいと思っている。あまり良くないと聞いているんだ」と懸念を覗かせた。
エリックの父親を神格化するような発言に、SNSではツッコミが殺到している。
あるユーザーが「神を救うことはできない。神は救われる必要がないし、むしろ神が私たちを救うのだ」と正論をぶつけると、別のユーザーは「これってまさに反キリストが言うことだよね」と皮肉をコメント。このほかにも、「この一家はキリスト教には全く興味がないけど、愚か者をどう扱うかはよく知っている」、「家族の絆を守るって。3人の妻全員に浮気した父親と、離婚して妻に浮気した彼の兄。浮気スキャンダルまみれの一家だ」など、そもそもの信仰心に疑問を投げかける声などが相次いでいる。