エプスタイン元被告 死亡前夜に15年前に他界した母親と電話?

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通話は午後6時58分から約20分間におよんだ。受話器を渡した責任者は、部屋を後にし、その後監視はつかなかった。

ただし、エプスタイン氏の母親は2004年に死亡していた。報告書では、実際に電話をしていた人物を「個人1」として、特定を避けている。通話相手は、監察官によるインタビューを拒否したという。

なお「個人1」の弁護士は、ニューヨーク南部地区連邦検事局に対する宣誓証言で、本人は通話時、ベラルーシにいたと説明していた。エプスタイン氏は電話で、報道が加熱していることや、収監中に読んだ本や音楽、衛生面などについて話し、「彼らは私を安全に保とうとしてくれている」と告げた。さらに「個人1」を愛しており、強くなるよう励まし、あと一ヶ月は電話ができないなどと語ったという。

刑務所局の北東部責任者は、監察官室の調査に対して、エプスタイン氏が監視なしで電話をかけたことを非常に問題だと述べ、「その電話で何が起こったのかわからない。それが事件(エプスタインの死)につながった可能性もあるが、わからない」と認めたという。

エプスタイン氏は、未成年を性的人身取引したとして、2019年7月に逮捕、起訴された。8月10日早朝、意識不明の状態で発見され、搬送先の病院で死亡が確認された。ニューヨーク市のバーバラ・サンプソン検視局長は同月、首吊りによる自殺と断定した。

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報告書では、ニューヨークの職員に重大な不正行為があったとする一方、死亡に事件性はないとしたFBIの結論と矛盾する証拠は見つからなかったと説明。4年が経とうとする現在も囁かれ続ける他殺説をあらためて否定した。

報告書は特定を避けたが、エプスタイン氏が電話をかけたのは、最後の交際相手だったカリーナ・シュリヤーク氏と報じられている。

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