歌手、女優のドリス・デイさん97歳で死去

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隣のお姉さんのような親しみやすさと、「ケ・セラ・セラ」の歌で知られる歌手・女優のドリス・デイ(Doris Day)さんが13日朝、カリフォルニア州カーメル・バレー(Carmel Valley)の自宅で死去した。97歳だった。
ドリス・デイ動物基金(Doris Day Animal Foundation)が発表した。
FOXニュースによると、肺炎が悪化するまでは、健康状態は良好だったという。

本名ドリス・メアリー・アン・フォン・カッペルホフ(Doris Mary Ann von Kappelhoff)さんは、1922年4月3日にオハイオ州シンシナティで生まれた。父親は音楽教師だった。

1945年にレス・ブラウン(Les Brown)氏と発表した「センチメンタル・ジャーニー」(Sentimental Journey)や、1956年公開のヒッチコック映画『知りすぎていた男』(The Man Who Knew Too Much)で歌った「ケ・セラ・セラ」(Que Sera, Sera)が大ヒットした。

女優としても活躍

50年代から60年代は女優として活躍した。1953年公開のミュージカル『カラミティ・ジェーン』(Calamity Jane)や、1955年の『情欲の悪魔』(Love Me or Leave Me)、1956年『知りすぎていた男』、1959年『夜を楽しく』(Pillow Talk)、1961年『恋人よ帰れ』 (Lover Come Back)、1963年『女房は生きていた』 (Move Over, Darling)など生涯で39作品に出演した。

オスカーの受賞歴はなかったが、ゴールデングローブ賞のほか、2004年にジョージ・W・ブッシュ元大統領から自由勲章を授与された。

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明るく清廉なイメージで知られていたが、デイさんは3度離婚し、4度結婚している。1976年に発売した自伝「Doris Day」では、失敗に終わった結婚、元夫によるお金の使い込みで、多額の借金を背負った話が綴られている。子供は1人いたが、2004年にメラノーマで亡くなった。
晩年はカリフォルニア州のカーメル・バイ・ザ・シーで過ごし、ドリス・デイ動物基金を設立。動物保護にも力を注いだ。