50年前の白骨遺体の身元判明 犯人は連続猟奇殺人鬼ジェラルド・シェイファーか

シリアルキラー
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フロリダ州で50年前に発見された白骨遺体の身元が判明した。捜査当局者は、米犯罪史に残るシリアルキラー、ジェラルド・シェイファーの犯行の可能性が高いとみている。

遺体は1972年のクリスマスを前に行方不明となったスーザン・プールさん(15)のものと特定された。会見を行ったパームビーチ郡保安官室のウィリアム・スプリンガー刑事の発表によると、プールさんは失踪当時、学校を退学しており、実家やフォートローダーデール近くにあるトレイラーハウスで暮らしていた。

遺体が発見されたのは、失踪から1年半後の1974年6月。人気のない場所で、マングローブの木にワイヤーで結び付けられていた。白骨化していて、骨以外のなにも残っていなかったという。

今回身元の特定に用いられたのは「遺伝子系図」と呼ばれる、DNAサンプルから血縁者を割り出して本人を特定する手法。1970年代に起きた「ゴールデン・ステート・キラー事件」の容疑者の特定など、近年、迷宮入りしてから時間の経つ数多くの事件の解明に役立てられている。

プールさんの失踪時の状況については、ほとんどわかっていないという。事件が起きた頃、元警察官のシェイファーは二人の少女を誘拐し、マングローブの木に結びつけたとして逮捕・起訴されていたが、失踪当時はちょうど保釈中の身だった。

スプリンガー氏は「やつの手口は、ヒッチハイクをしている若い女性を拾うことだった」と指摘。プールさんの殺害の状況に「すべてがあてはまっている」と語った。

シェイファーは1973年4月、マーティン郡で起きた少女2人のバラバラ殺人事件の犯人として、有罪判決を受けた。当時、シェイファーの母親の家を捜索した警察は、免許証や宝飾品など、複数の犠牲者のものとみられる証拠を押収したという。30件近くの殺人事件に関与した可能性があると見られているが、1995年に終身刑で服役していた刑務所内で、同房者に刺されて死亡した。

捜査当局では現在、プールさんの友人らからの連絡を求めている。トレーラーハウスは今も残っており、スプリンガー氏も訪れたが、友人らはもはや暮らしていなかったという。