ブルックリンのコニーアイランドにある遊園地、ルナパークとデノスワンダーホイールが9日、約1年半ぶりに営業を再開した。パンデミックにより、昨シーズンは休園を余儀なくされた。

新型コロナウイルスの安全対策により、人数は通常の33%に制限され、園内ではソーシャル・ディスタンスやマスクの着用が求められる。

開園にはニューヨークのデブラシオ市長や、連邦上院議員トップのチャック・シューマー議員、市会議員議長のコーリー・ジョンソン議員らが訪れ、同地区の経済再生を誓った。コニーアイランドが1年閉鎖されたことによる経済的損失は、1億ドル以上だという。

昨年、同遊園地の観覧車の完成から100周年を迎える予定だった。遊園地の共同オーナー、デニス・ボーデリス(Dennis Vourderis)氏は「今日は特別な日だ。100周年を安全に祝うことを証明する機会が与えられ、大変ワクワクしている」と喜びを語った。「ニューヨーカーやブルックリン、世界から訪れる人々に喜びをもたらすことができ、光栄に思う。しばらくの間忘れていた楽しみや笑顔を再び取り戻して欲しい」と語った。

今年は、100人の医療従事者やファーストレスポンダーをワンダーホイールの乗り物に無料で招待した。

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コニーアイランド
Deno DJ Vourderis (mashupNY)

共同オーナーの親族デノ・DJ・ボーデリス氏は、「私たちを定義づけるのは、パンデミックではない。この災害の後に、皆がどのように一致団結するかだ。私たちはお互いを受け入れ、話に耳を傾けることから始める」と述べた。また「コニーアイランドは、すべての人々が遊びに来る場所。政治や暴力、トラブルを忘れさせる場所だ。コニーアイランドのような場所は、われわれが元に戻るのに不可欠な場所だ」と語った。

デブラシオ市長は、「コニーアイランドが復活した。つまり、ニューヨーク市も復活する」と述べ、この日を両遊園地の日として定めると発表した。

コニーアイランド
mashupNY

市内から訪れた親子連れは「去年1年間コロナで閉じ込められていたので、大変嬉しく思っている。子供達がこの遊園地に来るのは初めてで、楽しみにしている」と語った。

「ミスター・サイクロン」こと、エリック・クナップ(Erik Knapp)氏は、早朝から駆けつけ、サイクロン乗り場の最前列に並んだ。「1973年に初めて乗って以来、毎年訪れている。この18カ月間、サイクロンが閉鎖され、大変寂しく思っていた。とってもエキサイティングな日だ」と語った。

コニーアイランド
Erik Knapp (mashupNY)

50年以上射的ゲームを運営するモニカ・ジー(Monica Ghee)さんは、「再開の日を迎えられて、天にものぼる嬉しい気持ちだ。子供たちをやっと楽しませることができる」と笑顔で語った。

Monica Ghee (mashupNY)

地元ミュージシャン、エイモス・ウェングラー(Amos Wengler)さんは、「ウェルカム・トゥ・コニーアイランド」のオリジナルソングで、客を出迎えた。

Dennis Vourderis
Dennis Vourderis(mashupNY)

今年から新たに「サークルキャンディ」や「ファイア・パトロール」など6つの子供用の乗り物が追加された。また夏後半には、ローラーコースター「フェニックス」が完成する予定だという。
遊園地は、5月31日のメモリアルデーまで週末のみ(午前11時から午後6時)営業する。メモリアルデー以降は週7日間となる。

コニーアイランド
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