カリフォルニア州 新型コロナ感染者33人、8,400人を観察

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新型コロナウイルスに関し、カリフォルニア州のギャビン・ニューサム州知事と州保健当局者は27日に会見を開き、検査で33人の陽性が確認されているほか、少なくとも8,400人の経過を観察していると発表した。

なお、33人のうち5人が州外に出たため、現在州内にいる陽性者は28人だとしている。

全米ではじめて感染経路が不明な患者がカリフォルニアで確認された件について「これが避けられないことはわかっていた」と述べ、「我々は事前に準備をしていた一連のプロトコルを開始している」と語った。プロトコルについて、感染した個人と接触した人物のトレースや追跡を含むと説明した。ニューサム知事はまた、最優先課題は検査を実施する能力の拡大とし、現在手元にある約200の検査キットは「単純に不十分」と述べ、疾病対策センター(CDC)により多くの検査キットを要求したことを明かした。

Axiosによると、監視中の8,400人はすべて中国に旅行歴がある。現時点で症状を示していないが、14日間の自宅待機を勧められている。

初の経路不明の感染

CDCは26日、ウイルスに関連する旅行歴や感染者への曝露がない患者がカリフォルニア州で確認されたと発表。米国で初の感染経路が不明の市中感染の例になる可能性があると報告した。

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患者は現在、カリフォルニア大学デービス校で治療を受けている。

同大学が26日に発表した経緯によると、患者は他の北カリフォルニアの病院から転送された。転送時にウイルス感染の疑いがあり、対応チームは適切な感染予防策を講じたという。なお、大学内の通達文では、患者が転送されたのは2月19日で、病院到着時に「挿管されていて、人工呼吸器を使用。飛沫予防措置がとられた」と伝えられている。

発表によると、患者が到着した時点でサクラメント郡と州保健局はコロナウイルス検査を実施していなかったたため、大学はCDCにウイルスの検査を要求した。しかし、CDCの判定基準に合致していないとして、すぐに検査が実施されなかったという。なお、大学側は検査プロセスを管理していないと注記している。CDCが患者への検査を命令したのは日曜日(23日)で、26日に陽性が判明した。