空き缶リサイクルで10億円荒稼ぎ、一家を詐欺罪で起訴

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カリフォルニア州の司法当局は25日、違法なリサイクルによって、760万ドル(約10.8億円)を騙し取ったとして、カリフォルニア州リバーサイド郡在住の一家8人を、重窃盗罪や詐欺罪などで起訴した

発表によると、捜査当局は、昨年10月にリバーサイドにある容疑者らの運営する「リサイクルセンター」の捜査を開始。8ヶ月間で178トンのアルミ缶とペットボトルをアリゾナ州から密輸し、760万ドルを得たことを突き止めた。さらに複数箇所で捜索を行い、違法に持ち込まれた飲料容器、約100万ドル分を押収した。

カリフォルニア州のリサイクルプログラム「CALリサイクル」は、消費者が州内でプラスチックやアルミニウム缶の飲料を購入する際、容量によって決められた金額(5もしくは10セント)を追加で支払う。飲み終わった後のボトルや空き缶をリサイクルセンターに持ち込むと、返金される仕組み。引き換えが可能な容器は、州内で購入された飲料が対象となる。アリゾナ州では、同様のプログラムは導入されていない。

ロブ・ボンタ州司法長官は声明で、CALリサイクルは「消費者の資金で賄われており、環境やコミュニティの保護に寄与している」と説明。「犯罪によって、その健全性を損なおうとする者は、責任を負うこととなる」と非難した。

一家は重窃盗罪および、カリフォルニア州の飲料容器リサイクルプログラムから「慢性的かつ継続的に」騙し取った罪で起訴された。有罪判決を受けた場合、最高で3年間の禁錮刑を命じられる可能性がある。

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住民からは州に不満の声も

今回の事件に関して、ネットユーザーからは批判や不満の声が上がっている。

「CRVプログラムは、個数ではなく重量毎に支払われ、消費者は支払った金額の1/2から1/3しか返金してもらえない。カリフォルニア州こそが消費者に対して詐欺をはたらいている」「リサイクルセンターに持ち込まれる缶の数は、4つに1個。カリフォルニア州にはそれらの余剰資金が6億7,200万ドルあるはずだ。こちらも問題視すべきでは」といった指摘や、「リサイクルすることが本来の目的ならば、これらの起業家たちは、地球を救うことに貢献したとして賞賛されるべきだ」といった意見が投稿されている。

消費者監視団体の報告書によると、2010年から2019年の間にカリフォルニア州で少なくとも93人がリサイクル詐欺で有罪判決を受けている。

昨年もアリゾナ州からカリフォルニア州に、空き缶などをリサイクルセンターに持ち込んだ家族が起訴されている。検察によると、この一家は、9トン以上の空き缶を引き換え、1000万ドル以上の利益を得ていたという。