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100年前の人間展示、人種差別を謝罪。NYブロンクス動物園

ブロンクス動物園を運営する野生生物保護協会(WCS)は29日、1906年に行われた人種差別的な展示会や、創設者による優生学の推進など「不道徳な人種差別的な不寛容」について謝罪した。
ニューヨークタイムズによると、同園は今年、開園から125周年を迎えるが、公式な謝罪は初めてだという。

WCSのプレジデント、クリスチャン・サンペール(Cristián Samper)氏は声明で「野生生物や野生の場所を保護するという使命を遂行する以前に、平等および透明性、責任説明の名の下、われわれは人種的不平等を促したという組織の歴史的な役割に、立ち向かう必要があった」と述べた。「多くの人々や世代がこれらの行為によって傷つけられたことを深く後悔している。」と語った。

同園は1906年9月、アフリカのムブティ族のオタ・ベンガ(Outa Benga)さんをモンキー・ハウス(Monkey House)で3日間展示した。展示会は黒人の牧師らの抗議により中止となった。

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現コンゴ共和国から連れてこられたベンガさんは1904年、セントルイスの万国博覧会で展示された後、ニューヨークへと移された。ベンガさんは1916年、バージニア州のタバコ農家で自殺した。オンラインの嘆願では、ベンガさんのために追悼碑を作るよう署名が募られている。

wikimedia:ブロンクス動物園で撮影されたオタ・ベンガさん

優生学を促進

動物園の創設者の1人で自然保護主義者のマディソン・グラント(Madison Grant)氏は、優生学に関する著書「The Passing of the Great Race」を執筆している。優生学は、後のナチス政権に大きな影響を与えた。タイムズによると、同書は北欧家系によって構築されたアメリカの偉大さは、移民によって蝕まれたと主張しており、ヒトラーは「私の聖書だ」と述べたという。

WCSは、もう1人の創設者ヘンリー・フェアフィールド・オズボーン(Henry Fairfield Osborn)氏も「優生学に基づく疑似科学的な人種差別」を推進したとして謝罪した。

ジョージ・フロイドさんの死亡事件以降、過去の人種差別的不平等に対する批判が高まっている。
サンペール氏は「歴史の検証を行い、異なる人種や文化、経済的地位の異なる人々を暖かく迎え入れ、機会均等を得ることを約束する必要がある」と述べた。

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