セレブも被害に、ニューヨークで「顔面パンチ」相次ぐ

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ニューヨーク市で歩行中に、見知らぬ人物から「顔面パンチ」されたと被害を訴える女性が相次いでいる。

リアリティ番組「ニューヨークのリアル・ハウスワイブズ」に出演したベセニー・フランケルは28日、TikTokに動画を投稿し、数ヶ月前にアッパーウエストサイドで「ホームレスの男」から無差別暴行を受けた時の状況について語った。

アパートメントを探している最中、こじんまりとした洒落たベーカリーに立ち寄り、店を出たところで被害にあった。ベセニーは「ゲンコツほどではなかったが、男は私をぶった」と説明。運転手兼ガードマンが男に立ち向かおうとしたが、「これ以上、男を挑発しない方が良い」と判断し、その場を離れることにした。不動産のブローカーには、「アパートはもう見ない。この街はどうかしている」とテキストし、アポイントをキャンセルしたという。

暴行について語るのは「恥ずかしい」と思っていたが、最近、複数の女性が顔面を殴られたとSNSに投稿しているのを見て、「警鐘を鳴らす」ために投稿したと明かした。13歳の娘にも街を歩く際は注意するよう伝えたという。

暴行の被害相次ぐ

インフルエンサーのHalley Kate Mcgookinさんは25日、マンハッタンを歩行中に男から突然顔面を殴られたとSNSに投稿。アート系の大学パーソンズに通う女性Mikayla Toninatoさん(27)は同日午後2時ごろ、ユニオンスクエア付近で男に殴られ、歯が欠けるなどのけがを負った。ニューヨークタイムズの取材に、下を向き、人気のない通りを歩いていた際に被害にあったと語っている。病院で脳震とうの診断を受けた。

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26日には57歳の女性が、ブルックリンのクラウンハイツを歩行中、男から突然、顔面をパンチされた。地元メディアPIX11によると、女性は歯を3本失い、顎を骨折。ワイヤーで固定しており、数週間は固形物を口にすることができない状態だと語っている。犯人は逮捕後、軽犯罪の第3級暴行罪で起訴されたが、保釈金が設定されないため、すぐに釈放される可能性があるという。

ニューヨーク市警察の犯罪統計によると、軽犯罪は昨年同期より約10%増加している。