金曜日, 9月 25, 2026
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「トランプ氏は修正25条で職務を停止されるべきだった」タッカー・カールソン氏、批判を再燃

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ドナルド・トランプ
©MashupReporter

FOXニュースの元司会者で、トランプ氏を支持してきた保守派論客のタッカー・カールソン氏が、イラン政策をめぐり、トランプ大統領は職務から外されるべきだったと改めて主張した。24日のNPRのインタビューで、カールソン氏は議会の弾劾ではなく、米憲法修正25条4項に基づき、副大統領と閣僚が主導する手続きを取るべきだったと述べた。

「彼は罷免されるべきだ。核戦争をちらつかせ、核兵器の先制使用、すなわち人類の破滅を脅かした時点で、直ちに罷免されるべきだった」

カールソン氏は、トランプ氏がイランに対する核兵器の先制使用を示唆したと受け止めている。インタビューでは、トランプ氏はその時点で「自らの閣僚によって」職務から外されるべきだったと述べ、制度について問われると、修正25条を指していることを認めた。

修正25条の手続きを主張

米憲法修正25条4項は、大統領が職務を遂行できないと副大統領と閣僚の過半数が判断した場合、両者が議会に書面で通告し、副大統領を大統領代行とする手続きを定めている。大統領が異議を申し立てた場合は、議会が最終的に判断する。

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したがって、同条項は閣僚が単独で大統領を「解任」する制度ではない。カールソン氏の発言は、修正25条4項を用いてトランプ氏の職務権限を停止し、大統領代行に権限を移すべきだったという趣旨だとみられる。

カールソン氏は、トランプ氏を弾劾すべきかと問われると、議会による弾劾は実現しないとの見方を示した。その理由として、イラン政策やイスラエル支援をめぐって、民主党と共和党の指導部が共通の立場に立っているからだと主張した。

「彼を弾劾すべきか? いや、実際にはこの件で彼が弾劾されることはないだろう。なぜなら、両党ともこの件については同意しており、それこそが重要な点だからだ」

さらに、民主党上院指導部のチャック・シューマー氏も、かつてイランの体制転換を目的とした戦争を支持していたと指摘した上で、以下のように続けた。

「トランプ氏は、この件に関してユニ・パーティのもう一方の側に加わったわけだから、これによって罰せられることはない。彼らがトランプ氏を追及するとすれば、汚職など別の問題になるはずだ」

「ユニ・パーティ」論を展開

カールソン氏が言及する「ユニ・パーティ」は、民主党と共和党は表向き対立していても、外交・安全保障などの重要政策では両党の指導部が共通の既得権益を守っているとみなす、保守派やポピュリスト系の政治的な見方だ。

カールソン氏は、特に中東政策やイスラエル支援をめぐって、両党のエスタブリッシュメントの利害が一致していると考えている。彼の見立てでは、トランプ氏がイランとの戦争を推進している限り、民主党側も本格的な弾劾には動かないことになる。

2024年大統領選でトランプ氏への支持を呼びかけたカールソン氏は、イラン戦争をめぐって早い段階から政権批判に転じた。トランプ氏の発言や軍事行動をめぐり、カールソン氏が大統領の職務停止に言及するのは今回が初めてではない。

4月のイースターの日曜日、トランプ氏がTruth Socialでイランの発電所や橋への攻撃を示唆すると、カールソン氏は自身のポッドキャストで、その内容はイスラム教だけでなくキリスト教に対する冒涜でもあると批判した。民間人の殺害を示唆する投稿をイースターの朝に発信することは許されないと述べ、政権内部に対して「大統領にノーと言え。さもなくば辞職せよ」と迫った。

また、先月末の配信回でも、トランプ氏は指導者としての資格を失っており、直ちに職務から外されるべきだと主張していた。

トランプ氏は元支持者を攻撃

一方のトランプ氏は、カールソン氏を含むMAGAから離反した人物を「Low IQ」「NUT JOBS」などと呼び、批判を強めている。ホワイトハウス側は、カールソン氏がNPRのインタビューで語った内容へのコメントを求められた際、個別の主張には直接答えず、カールソン氏らを「愚かな人々」と批判するトランプ氏のSNS投稿を示した。

トランプ氏は22日の国連総会演説でも、イランに対する強硬姿勢を示した。

「イランとの間で、同国が再建され、かつてないほど偉大な国になる取引が結ばれるのか。それとも、イスラム共和国を速やかに殲滅し、二度と人々や国々を殺し、破壊する機会を与えないのか」

さらにトランプ氏は、イランを「生き残る望みも、将来の世代への希望もない地獄」へ追いやるのかと問いかけた。トランプ氏の演説は、交渉による解決の可能性に触れながらも、合意が成立しなければイランを「殲滅する」と警告する内容だった。

既存政党への不信と第三政党構想

カールソン氏が「ユニ・パーティ」論を強調する背景には、既存の二大政党に代わる政治的な受け皿を模索する意図もあるとみられる。

実際、彼はこれまで自ら第三政党づくりに関わる可能性を示してきた。マージョリー・テイラー・グリーン元下院議員、トーマス・マシー下院議員、ジョー・ケント氏ら、MAGAから離反した政治家や活動家とともに、新たな保守派の受け皿をつくる動きが注目されている。

ただ、今回のNPRのインタビューでは、自分には組織をつくるスキルがなく、特技はあくまで「言葉で伝えること」だと説明した。自ら政党を組織することには慎重な姿勢を示した一方、「誰に投票しようとも、結局はジョン・マケインに行き着いてしまう」と述べ、二大政党に代わるリーダーシップの必要性を訴えた。

カールソン氏は現時点で第三政党の立ち上げを明言していない。しかし、トランプ氏を含む二大政党の主流派を「ユニ・パーティ」として批判し、既存の共和党とは異なる路線を求める姿勢は鮮明になっている。