火曜日, 6月 2, 2026

次の大統領候補にキャンディス?――ポスト・トランプに意外な名前が浮上 

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トランプ大統領支持者 バー
©mashupNY

2024年にトランプに投票した有権者の間で、右派インフルエンサーのキャンディス・オーウェンズを次期大統領候補として推す声が一部で浮上している。デイリービーストは、反トランプ保守系メディア「The Bulwark」に関わる政治コンサルタント、サラ・ロングウェルのフォーカスグループ調査をもとに、この傾向を報じた。 

ロングウェルが定期的に実施している調査では、非政治家の中でポスト・トランプ候補としてオーウェンズの名前が挙がる頻度が最も高いという。前回選挙でバイデンからトランプに乗り換えた有権者の一人は「キャンディス・オーウェンズは素晴らしい。すぐにでも投票する」と語り、別の有権者も「彼女は狂っていると言われるが、非常に地に足がついている」「長年フォローしているが、極めて明晰だ」と評価している。 

オーウェンズ自身も出馬の可能性に言及してきた。2021年には大統領選出馬を検討していると発信し、2024年12月には2028年または2032年にトーマス・マッシーと組む構想について言及している。 

なぜオーウェンズなのか 

彼女の台頭の背景には、既存の保守陣営との距離の取り方がある。 オーウェンズは2024年大統領選ではトランプを支持したが、その後の対外政策、とりわけイラン攻撃をきっかけにいち早く批判に転じた。イスラエルのガザ侵攻、米国のイスラエル支援を強く非難し、ベン・シャピーロら親イスラエル派と対立を深めている。 さらに、チャーリー・カークの死をめぐり、イスラエル政府、ネタニヤフ首相、そしてTurning Point USA(TPUSA)の関与の可能性を示唆する発言を展開。カークの妻エリカおよびTPUSAと全面抗争状態にある。マクロン仏大統領の妻に関する主張をめぐり名誉毀損訴訟を抱えるなど、常に強い論争の中心にいる。 

特集コーナー

批判者から反ユダヤ主義者、陰謀論者と位置づけられることも多いが、こうした対立や論争が結果として彼女の注目度を押し上げている。

カーク銃撃事件が起きた2025年9月以降、YouTubeチャンネルは急速に拡大。Social Bladeのデータによれば、事件直後の新規登録者数は71万人と過去最大の伸びを記録し、直近では600万人を突破した。 

さらに注目すべきは、政治的な越境だ。先月はハンター・バイデンとの対談を実現し、保守・リベラル双方に波紋を広げた。番組内でハンターはワシントンのエリート層を強く批判し、従来の党派的対立とは異なる構図を提示した。こうした動きは、オーウェンズが単なる保守インフルエンサーにとどまらず、「反エスタブリッシュメント」という軸で支持を広げつつある可能性を示している。 

数字に表れる変化 

先週「MAGA終焉」を宣言し急伸(2,284万回)をみたカールソンは、1,521万回に落ち着いた。オーウェンズは644万回と一定の存在感を維持し、登録者数は600万人の節目を超えた。シャピーロは402万回に減少し、カールソンとの差が拡大している。ショーン・ライアンは2,583万回で引き続きトップを維持した。 

チャンネル       登録者数  前週比  週間視聴数(推計)
 ──────────────────────────────────────────
ショーン・ライアン   621万人  +2万人  2,583万回 
タッカー・カールソン  563万人  +1万人  1,521万回 
ジョー・ローガン    2,090万人 ±0   790万回 
キャンディス・オーウェンズ 600万人 +1万人 644万回 
メーガン・ケリー    414万人  ±0   599万回 
マット・ウォルシュ   342万人  ±0   497万回 
ベン・シャピーロ    703万人  -1万人  403万回 
ティム・ディロン    119万人  +1万人  81万回 
ティムキャスト     147万人  ±0   40万回 
※5/31測定。週間視聴数は総視聴数の前週差分で算出

ポスト・トランプ候補の共通点 

デイリービーストが示した2028年の候補者像は示唆的だ。バンスは対外介入に慎重な立場だが大衆的訴求力に課題があり、ルビオはトランプ路線に近いがゆえに不人気な政策と結びつくリスクを抱える。その代替として名前が挙がるのが、マッシー、カールソン、そしてオーウェンズだ。 三者に共通するのは「トランプに排除された側」という位置づけだ。トランプ自身が「Low IQ」「NUT JOBS」と切り捨てた人物たちが、ポスト・トランプの候補として浮上している。

2028年はまだ遠い。しかし少なくともネット言論空間では、ポスト・トランプ競争の先頭集団にいるのはワシントンの権力者ではなく、インフルエンサーたちなのかもしれない。