トランプ氏追い上げデサンティス氏とタイに、ヘイリー氏は知名度に問題か

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中間選挙後の世論調査では、出馬が有力視されているフロリダ州のデサンティス知事にリードを許すなど支持率が低下したトランプ氏だが、徐々に勢いを取り戻しつつあるようだ。

マンモス大学が9日に公表した世論調査の結果によると、共和党の有権者に2024年の共和党候補者は誰がよいか尋ねたところ、デサンティス氏とトランプ氏はともに33%でタイになった。前回12月の調査ではデサンティス氏39%で、トランプ氏は26%だった。

二人のほかに、マイク・ペンス前副大統領が2%、出馬表明が間近とみられているニッキー・ヘイリー元国連大使と2016年選挙予備選でトランプ氏に敗れたテッド・クルーズ上院議員、マイク・ポンペオ元国務長官はともに1%で並んだ。

ただし、トップ二人の一騎討ちの場合にどちらを選ぶかという項目では、デサンティス氏が53%、トランプ氏は40%と二桁台の水をあけられた。

投票者層では、「強い共和党員」と自認する人々の間では49%対46%と僅差だったものの、主要な層のほぼすべてでデサンティス氏がリード。トランプ氏の強い支持基盤だった福音派でも、51%対44%とデサンティス氏が上回った。トランプ氏がリードしたのは、65歳以上(43%対49%)と所得が5万ドル以下(38%対53%)の有権者だった。

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各人の印象について、トランプ氏に好印象を抱いているとしたのは74%、デサンティス氏80%で、二人とも圧倒的に高い好感度を有していることが示された。

一方、8日のツイートで来週に出馬宣言する可能性を示し、レースにどれほどの影響を及ぼすか注目されるヘイリー氏は、好意的47%、好意的でない11%、意見なし22%、聞いたことがない19%で、有権者の間で印象が薄いことが示された。

マンモス大学世論調査研究所のディレクターは、ヘイリー氏の好感度は「彼女をよく知る共和党有権者の間では揺るぎない」とする一方「予備選挙の有権者の大半にとっては未知の存在であることが問題」と指摘した。

調査は、2023年1月26日から2月2日にかけて共和党および共和党寄りの有権者566名を対象に電話で実施。誤差幅は±6.1ポイント。