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スポティファイ契約継続は「偽善的」ヘンリー王子にプレッシャー

新型コロナウイルスやワクチンに関する誤情報をめぐって音楽配信サービス大手スポティファイに非難の声があがる一方、ヘンリー王子に、同社との契約の見直しを求める圧力が高まっている。

英紙The Sunによると、ヘンリー王子の情報筋は「反ワクチン派の番組を配信したスポティファイとの関係解消を拒むならば、信じられないほど偽善的だ」と話し「信念があるならば、個人的な経済損失を抱えても解消するだろう」と語ったという。

ちなみにヘンリー王子・メーガン妃と同社との契約金は2,500万ドル(28億円)とも報じられている。

スポティファイで問題の焦点となっているのが、ジョー・ローガンのポッドキャスト「ジョー・ローガン・エクスペリエンス」。世界人気1位の番組とされる一方、以前から新型コロナウイルスやワクチンの誤情報を拡散しているとして、批判にさらされてきた。今月初旬、250人を超える科学者や医師らが、同社に宛てた公開書簡で、番組を名指しして誤情報への対策を求めた。

ヘンリー王子は昨年9月、雑誌GQの受賞イベントにリモートで出演した際、世界のワクチン配給の不均衡の解消を訴えるとともに、誤情報の問題に言及。「世界中の家族が、ニュースやSNSを通じた大量の誤情報に圧倒されている」と述べ、「嘘と恐怖を売り歩く者たちが、コミュニティを分断し、信頼を侵食するワクチン懐疑を生み出している」「これこそが我々が破壊しなければならないシステムだ」と話した。

ロック界の大御所ニール・ヤング(76)は24日、ジョー・ローガンとの関係をめぐって、スポティファイにすべての楽曲の削除を求めた。同氏はホームページに掲載した書簡で「スポティファイはワクチンに関する偽情報を拡散しており、信じた人々を死に追いやる可能性がある」と理由を説明。「ローガンかヤングのどちらかしか選べない。両方は無理だ」と主張した。

これに対して、スポティファイは、自社のコンテンツポリシーに問題はないと反論。楽曲の削除を開始する意向を示している。

高額契約にも関わらず、ヘンリー夫妻が、自身のプロダクション「アーチウェルオーディオ」を通じて制作したエピソードは、2020年12月に配信した1話のみ。先日、スポティファイが、夫妻のプロジェクトのためにプロデューサー陣を新規雇用したと報じられており、制作を本格化するとみられている。企画継続となれば、王子側になんらかの説明が求められそうだ。

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