残ったのは?トランプ氏 副大統領候補を絞り込み

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来月に共和党全国大会を控え、トランプ氏の副大統領候補選びが大詰めを迎えているという。

NBCニュースが関係者の話として報じたところによると、候補者らにすでに審査資料が送られている。

これまで様々な憶測が流れてきたが、選考は現在、ノースダコタ州のダグ・バーガム知事、マルコ・ルビオ上院議員(フロリダ)、ティム・スコット上院議員(サウスカロライナ)、J.C.バンス上院議員(オハイオ)の4人に集中しているという。

ただし、ある情報筋は、候補者リストはまだ流動的で、追加や削除、ダークホースの出現も起こりうると指摘している。上記4人以外にも、サウスダコタ州のクリスティ・ノーム知事、エリス・ステファニク下院議員(ニューヨーク)、バイロン・ドナルド下院議員(フロリダ)、トランプ政権で住宅都市開発長官を務めたベン・カーソン氏の名前も挙がっているという。

トランプ氏は4日、ニューヨークで有罪評決を受けた後に初めて出演したテレビインタビューで、2021年1月6日の両院合同会議でトランプ氏の要求を拒否したマイク・ペンス元副大統領について「残念に思う」と述べつつ、候補者選びの基準について、馬が合い、選挙の勝利を手助けできる人物と語った。

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決定時期についてはこれまで、7月15日の党大会近くまで決定しない可能性が高いとしてきた。2016年大統領選でペンス氏を副大統領候補として公式に発表したのは、党大会の2日前だった。

候補者と目される議員らは、ニューヨークの評決をめぐってトランプ氏を強く擁護するなど、アピールを展開している。

マルコ・ルビオ議員は評決の翌日、Foxニュースのインタビューで、裁判では「憲法上の権利が明らかに侵害されている」と主張。一方、「政治的には、これは大きな勝利だ。昨晩トランプ氏のウェブサイトはクラッシュした。とても多くの人々が寄付をしている」と語った。

ティム・スコット議員はSNSに公開した動画で、裁判を「でっち上げ」「詐欺」「不正」「馬鹿げている」と述べ、検察と判事は恥を知るべきだと主張。バイデン政権は政敵に対して司法を武器化しており、アメリカ的ではないと非難を続けた。

J.D.バンス議員は、CNNのインタビューでホストと激しく衝突。「重罪犯の副大統領候補になることに興味はあるか?」と聞かれると、「この裁判のすべての目的は、メディアと民主党にそれ(重罪犯)を言わせることを可能にするためだ。正義に関するものなどではない」と語った。「電波を重罪犯という言葉で覆い尽くすためだ」と続け、「政治的な偽りの裁判」と批判した。

トランプ氏への支持を示すためにマンハッタンの法廷に出向いたダグ・バーガム知事は、FOXニュースのインタビューで、トランプ氏の事件は、ビジネスの記録の単純な誤表記で、6週間におよぶ公判にさらさえれたケースはかつてないと主張。トランプ氏は公平な裁判を受けていないと擁護した。