「市長に宣戦布告」NY市警察の組合がツイート。警官連続襲撃事件を受け

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ニューヨーク市警察の現職および元巡査部長で構成する組合、サージェント慈善協会(SBA)は9日のツイートで、ビル・デブラシオ市長に「宣戦布告する」と声明を発表した。

「デブラシオ市長。ニューヨーク市警察のメンバーはあなたに宣戦布告する。我々はあなたを尊敬していない。病院を訪れるな。警察官を憎み、あなたに投票する1%の悪党に我々を売り渡した。警察官はあなたのために暗殺されている。これは終わりではない。ゲームオン!だ」

ニューヨーク市ブロンクスでは、8日夜から9日朝にかけて2件の警官襲撃事件が発生した。事件により、2人の警察が銃撃により負傷した。ニューヨーク市警察は9日の容疑者を拘束。名前は公開されていないが、ダーモット・シエイ警察委員長は8日の事件と同一犯とのみかたを示している。

SBAはこのツイートより前に「警察が標的にされている。市と州に広がる反警察の機運が、流血へとつながった。公務員は回復を祈る前に、自分たちが容認してきた言葉と振る舞いが、いかに警察に対する暴力につながったのか自問するべきだ」と、デブラシオ市長の政策を批判した。

8日の事件では、パトカーに近づいてきた男が突然発砲した。警察官は銃に気がつき、すぐに車を発進させたが、運転席の警察官が銃弾により顎と首を負傷した。9日は、前日の現場から数ブロック離れた警察署に男が押し入り、複数回発砲。警察官1人が腕を撃たれた。

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シエイ警察委員長は会見で、事件は警察官に対する暗殺未遂と発表。さらに、1月に地下鉄で行われた反警察グループによるデモ集会と「無関係ではない」と述べ、警察憎悪を煽る言動を容認しない姿勢を示唆した。