CBD製品「痛み改善」効果は不明、米研究

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近年、ストレス解消や疲労回復以外に、慢性的な痛みの緩和に効果が期待されるとして人気が高まっているCBD関連製品だが、これを支える研究に乏しいことがわかった。

CBD(カンナビジオール)は、THC(テトラヒドカンナビドール)とならぶ大麻成分(カンナビノイド)の一種。いわゆる「ハイ」になるTHCと異なり、精神活性作用がない。米国では、2025年までに170億ドル規模の市場に成長すると期待されている。

オレゴン健康科学大学のマリアン・マクドナー教授をリーダーとする研究チームは7日、医学誌に掲載した論文で、THCの含有率が低いCBD製品(外用薬や経口薬)が疼痛の改善に効果があるとするには、証拠が不十分だと報告した。

マクドナー教授らは、米保健福祉省の支援のもと、カンナビノイドの疼痛治療における利点や害を評価する目的で、25件の研究を調査した。

結果、THCの含有率がCBDよりも高い製品(THC含有率が98%以下)では、痛みを「適度に改善する」効果が、THCとCBDの含有率が同等の製品では「少し改善する」効果がある可能性がみとめられた。ただし、両者ともめまいや鎮静、吐き気といった副作用のリスクがあるという。

マクドナー教授はインサイダーのインタビューに、研究に参加した理由を「人々が正確な判断を下す助けになるであろう明確な答えを見つけることに意欲を持った」と述べる一方、「大麻草をベースにした製品に関する証拠がないことに驚いた」と明かし、特に合成製品ではない「大麻の植物全体」に関して「決断をくだす根拠となるべき証拠はほとんどない」と語った。

調査した研究の大半は、期間がわずか12週間のものだったいう。研究者らは、より長期的な結果を研究し、製法による効果を評価する必要があるとしている。