ホームニュースプーチン大統領の愛人は大金...

プーチン大統領の愛人は大金持ち? パンドラ文書で明らかに

ロシアのプーチン大統領の愛人と噂される女性が、推定1億ドル(110億円)の資産を密かに所有していることが、新たにリークされた文書からわかった。

リーク文書は「パンドラペーパー」と呼ばれ、1,190万ページに及ぶ。これを入手した国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)は3日「35人の現旧首脳、330人を超える91カ国・地域の政治家や役人、逃亡者、詐欺師、殺人者の財産の秘密」が明らかになったと発表した。

ヨルダン国王やウクライナ、ケニア、エクアドルの大統領、チェコ共和国首相、トニー・ブレア元英首相などが、タックスヘイブンにある企業を通じた不動産取引などに関わったとしている。

プーチン大統領の愛人とされるのは、スベトラナ・クリバノギク(Svetlana Krivonogikh)氏。ガーディアンによると、クリバノギク氏は2003年に310万ポンドで売却されたモナコのモンテカルロにある4階建ての物件の「買主」であることが判明した。クリバノギク氏はこのほかに、サンクトペテルスブルクにある複合施設にある建物やヨットなどの資産を取得していることも明らかになったという。

モナコの物件は、売却時の公式の「購入者」は、イギリス領ヴァージン諸島にあるブロックビル・デベロップメント(Brockville Development Ltd)と記録されたが、買主の身元は不明だった。ブロックビルはさらに、パナマに登録されているSefton Securities とRadnor Investments SAによって所有されていた。

ブロックビルを設立したのは、パリにある会計事務所ムアーズ・ローランドで働く、イーモン・マクレガー(Eamonn McGregor)という人物で、顧客には、ロシアの元石油トレーダー、ゲンナジー・ティムチェンコ氏も含まれるという。オイル輸出企業ガンバーの共同創設者のティムチェンコ氏の活動について、米財務省はプーチン大統領と直接のつながりがあるとし、2014年に制裁対象に加えている。

ガーディアンによると、ローランド社は2000年初頭から「革新的な新たなシステム」を使い始めたという。同社は、少数の自前のオフショア企業を用意し、これを様々なクライアントの資産を維持するために使用。先のRadnorもこの一つで、ティムチェンコ氏のヨットとクリバノギク氏の物件を保有していた。さらにRadnorは、別の法人を通じてティムチェンコ氏との間で、ヨットの使用を許可する契約を締結していたという。

ガーディアンは、同社は迷路のような手法で、顧客の名前が公の記録から消えるようにされたと伝えている。

同紙によると、クリバノギク氏(46)は、キッチンと風呂を5人の家族が共有するアパートで育った。学生時代は店で清掃人として働いていた。プーチン大統領との関係が始まったのは1990年代だという。ロシアの調査報道サイト「Proekt」は昨年、サンクトペテルブルク副市長時代に2人の交友がスタートしたと報じている。

プーチン氏が大統領に就任した3年後の2003年、クリバノギク氏は女の子を出産しており、Proekt はプーチン氏の娘だと主張している。

なおプーチン大統領は、2013年にリュドミラ夫人と離婚している。2人の間には、マーシャさんとカテリーナさんの2人の娘がいる。

TOP STORIES