ブランド好きの牧師、説教ライブ中に1億円以上の強盗被害

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ニューヨーク市の教会で24日、説教をしていた牧師とその妻が、武装した3人組の男から、身につけていた宝飾品100万ドル(1億3,500万円)相当を奪われる事件があった。

牧師は普段から高価なブランド品を着用し、大ぶりのジュエリーを身につけるなど、派手な身なりで知られていた。

事件が起きたのは午前11時ごろ、ブルックリンのカナーシーにある教会。被害にあったのは、「トゥモロー・インターナショナル・ミニストリー」の指導者、ラーマー・ミラー・ホワイトヘッド(Lamor Miller-Whitehead)牧師(44)と38歳の妻。

ホワイトヘッド氏が地元テレビ局に語ったところによると、全身黒ずくめの3人組の男が後方のドアから押し入り、銃を突きつけ、2人から宝飾品を奪った。生後8カ月の子どもにも銃を向けたが、「特に自分に視線を向けた」と語っており、標的は牧師だったと示唆している。犯行後、犯人らは白色のメルセデスベンツに乗って逃走した。

警察の発表によると、夫妻が奪われたのは、ロレックスやキャバリエの高級腕時計(共に7万5,000ドル相当)、ルビーやダイヤモンドの指輪、エメラルドの十字架、ネックレス、結婚指輪、ピアスなど。

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警察は26日、3人組が教会に入る様子を公開。一般人からの情報の提供を求めている。

事件当時、礼拝の様子がライブ配信されており、牧師が「わかった、わかった」と話しながら、うつぶせになった後、黒ずくめの男らが壇上を往復し、銃を突きつけながら、牧師の服を探る姿が映っている。けが人はなかった。

ホワイトヘッド氏は今年5月、ゴールドマンサックスの社員が地下鉄で射殺された事件で、被告人の出頭に関して、市長との交渉役を務めたことで注目を浴びた。

この際、35万ドルのロールスロイスで警察署に乗り付け、フェンディのブレザーとシャツ、チェーンネックレスの派手な身なりで報道陣の質問に答える姿が、話題となった。ニューヨークポスト紙によると、アダムス市長とは少なくとも2013年から交流があるという。

ホワイトヘッド氏は自身のSNSに、ブランドもので身を固めた自身の姿や宝飾品などの写真をたびたび投稿していた。

今回強盗の標的となったのは、派手な身なりが原因ではないかという指摘に対し、Instagramのビデオで「派手であることは何ら関係無い。私は欲しいものを購入している。それは私の特権だ」と話している。