米老舗百貨店ノードストローム、NYに初のウィメンズ旗艦店オープン

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ノードストローム ニューヨーク
©mashupNY

1901年創業の米大手百貨店ノードストローム(Nordstrom)は24日、マンハッタンに初めて、ウィメンズとキッズ向け旗艦店をオープンした。

売り場面積は約3万平方メートル。住居ビルとして世界で最も高いセントラルパークタワーの地下2階と地上5階の7フロアを使用する。セントラルパークから2ブロック隔てた場所にあり、ビルの向かい側には昨年4月にオープンしたメンズの旗艦店がある。

同店の計画が発表されたのは2012年。この間、顧客のオンラインシフトに伴い、マンハッタンではロード・アンド・テイラーの旗艦店やヘンリ・ベンデルが閉店したほか、バーニーズ・ニューヨークが8月に破産法適用の申請を行うなど、百貨店にとって厳しい環境が続く。
一方、シアトルを拠点とするノードストロームは先のメンズストアに加え、オフプライスストアの「ノードストローム・ラック」、スタイリングやお直し、オンラインピックアップなど、サービス主体の新コンセプト店「ノードストローム・ローカル」を複数店舗開設するなど、実店舗の利便性を拡充し、同社の売上の30%を占めるECとのシナジーをはかる取り組みを行なってきた。

新旗艦店では、24時間ピックアップやリペア、パーソナルスタイリングなど同社のフルサービスを提供。短期間で変化するポップアップストアや同店限定のブランドのコンセプトショップ、ネイルやヘアスタイリング、アイブロウといったビューティーサービス、充実したレストランやバー、フレンドリーで丁寧な接客など、顧客が繰り返し訪れたくなる空間を提供する。

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初日はドアオープンと同時に大勢の人で賑わった。©mashupNY

ガラス張りのモダンな建築

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©Nordstrom/Connie Zhou

波打つガラス窓がモダンな建物は、ジェームス・カーペンター・デザイン・アソシエイツ(James Carpenter Design Associates)が設計した。店内には、通りから自然光が差し込み、開放的な雰囲気。

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©Nordstrom/Connie Zhou

フロアプランは、顧客のニーズに応じて、フレキシブルに対応できるよう 柔軟性の高いものとなっている。ブランドごとの仕切りが少なく、顧客が新たなブランドを発見しやすい工夫がある。

ギャラリー風のポップアップ店

ニューヨーカーのニーズの変化に素早く対応するため、1階中央部分には、定期的に入れ替わるギャラリー風の販売コーナーを設置。

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第一弾として、ラグジュアリー・シューズブランド「クリスチャン・ルブタン」(Christian Louboutin)のポップアップ店が入り、デザイナーのルブタン氏が幼少期、パリの自宅近くにあった美術館「Palais de la Porte Dorée」をイメージしたディスプレイが披露された。限定30型のカプセルコレクションを販売する。

シューズ売り場は3フロアで展開

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©Nordstrom

靴屋から始まった同店は、合計3フロアでシューズを販売するなど、シューズ部門に力を入れている。14ブランドが著名人とコラボレーションしたシューズライン「パーフェクト・ペア」(Perfect Pairs)をローンチした。
モデルのウィニー・ハーロウ(Winnie Harlow)とスティーブマデンのほか、テニス選手のマリア・シャラポワとナイキ、活動家で詩人のクレオ・ウェイド(Cleo Wade)とコールハーン、衣装デザイナーのパトリシア・フィールド(Patricia Field)とアグなど多様性を反映した女性たちとのコラボレーション商品を販売する。

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バーバリーとナイキのコンセプトショップ

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英国ブランド、バーバリー(Burberry)は、ノードストローム限定のコンセプトショップをオープン。洋服やシューズ、バッグをアート作品のように展示し、5つに区切られた部屋によって、顧客にイマーシブ体験を提供する。窓にはグラフィティ、奥にはアーティスト、ニック・ナイト(Nick Knight)の作品「Portrait of a Rose」を壁紙に使用したカフェを併設する。

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ナイキは、特別ブティック「Nordstrom x Nike」を1階にオープン。サロンのようなラグジュアリーなスペースにスニーカーのほか、ナイキがキュレーションした洋服、アート本、小物類を販売する。
スワロフスキー製のストーンを施した「Jordan Air Latitude 720」や、ノードストロームのクリエイティブ・プロジェクト部門副社長を務めるオリビア・キム(Olivia Kim)とのコラボレーション商品など限定品も販売。
なおキム氏は、自身がキュレーションしたブランドを3階の「SPACE」コーナーで販売する。

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©Nordstrom

100種類以上のブランドとサロンが集うビューティーコーナー

ビューティー製品には2フロアを使用。YSLや、アルマーニ、ディオール、MACなどのショップのほかに、100種類以上のブランドを扱う。オーグメンティッド・リアリティー(AR)で口紅や肌の色に合う商品を探すリップスティック・ファインダーやスキンケア・ファインダーなど、デジタル技術を活用したサービスも提供する。

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2階の「Nordstrom Beauty Haven」にはビューティーサロンが集結。ネイルサロンの「ベース・コート」(Base Coat)、フェイシャルの「シスレー」(Sisley)や「ヘイデー」(Heyday)、ヘアスタイリングサービスの「ドライ・バー」(Dry Bar)、眉毛ケアの「アナスタシア・ビバリー・ヒルズ」(Anastasia Beverly Hills)、百貨店で初めてサービスを提供するスキンケアの「ケイト・サマーヴィル」(Kate Somerville)などが専用スペースでサービスを提供する。

幅広いプライスポイントのブランド

アパレルは、ドリス・ヴァン・ノッテンや、ジバンシー、サンローランなどのラグジュアリーブランドから、初のインストアを出店したアクネ・ストゥディオズや、コム・デ・ギャルソン、メイドウェル、リフォメーション、米国では唯一の販売場所となったトップショップなどのカジュアル衣料まで幅広いプライスの商品が揃う。

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地下1階のキッズ売り場にはラグジュアリーブランドが揃う©mashupNY

バッグは、ロンシャンやクロエ、ヴァレンティノ、フェンディ、ロエベ、MAC、コーチ、ケイトスペードなどを販売する。

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1カ月限定のポップアップストアコーナーも登場。第1弾は、ミレニアル世代に人気のD2Cブランド、エバーレーン(Everlane)。

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ローカルのアーティストのグラフィックをコンバースにプリントしたり、フルカスタマイズの携帯ケースを注文することができるコーナー(地下1階)。約30分で完成する。

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レストラン&バーも充実

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シアトルを拠点に活躍するシェフ、イーサン・ストーウェル(Ethan Stowell)氏と、トム・ダグラス(Tom Douglas)氏のイタリアン「ウォルフ」(Wolf)や、ピザやジェラートの「ジェニーズ」(Jeannie’s)、環太平洋エリアのメニューを提供する「ハニ・パシフィック」(Hani Pacific)、グルテンフリーのドーナツ店「オー・モチ!」(Oh Mochi!)、「ビストロ・ ベルデ」(Bistro Verde)のほか、2つのバーを備える。

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Bistro Verde©Nordstrom/Connie Zhou

Nordstrom NYC
住所:235 W 57th St, New York, NY 10019
nordstrom.com

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