全米オープンテニス 大坂なおみがココ・ガウフにかけた言葉に賞賛

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全米オープンテニスで大坂なおみ選手(21)が、米国出身の若手プレーヤー、ココ・ガウフ(Coco Gauff)選手(15)を6-3、6-0のストレートで下し、4回選進出を果たした
試合終了後に大坂選手が、ガウフ選手と家族にかけた言葉に、多くの人が「一流のふるまい」だと称賛の声を送っている。

終了直後、大坂選手はガウフ選手の席に向かい、肩をたたいて「一緒にインタビュー受けない?みんな、あなたのためにここに来たの。」と言葉をかけた。「いいえ、泣いてしまう。」と何度も遠慮したガウフ選手に「あなたは良かった。本当に素晴らしい。」と述べ、「シャワーで泣くよりも、みんなに、あなたが今どう感じているか知ってもらいましょう。」と説得し、ガウフ選手がうなずくと、会場から大きな歓声と拍手が起こった。

ガウフ選手は、ESPNのインタビュアーに対し「この試合から多くを学びたいと思う。彼女は本当に私に親切にしてくれた。本当にありがとう。」と涙をぬぐった。「ナオミ、ありがとう。私は、彼女にふさわしいこの勝利の瞬間を奪いたくありません。」と再び感謝を述べた後、2人はハグし合った。

現在15歳のガウフ選手は、今年のウィンブルドンテニス大会で、ヴィーナス・ウィリアム選手などを破り、ベスト16まで進み大きな注目を浴びた。

インタビュアーが大坂選手に「素晴らしい振る舞いでした。ココのように、誰かのお手本になるというのは、どうですか?」と尋ねられると、「私はメンターだとは思ってはいません。」と述べた後、大坂選手はガウフ先週の両親がいるボックス席を振り返った。「あなた方は素晴らしいプレーヤーを育てました。」と述べた後、大坂選手も感極まって涙をぬぐった。

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「あなたたちが、同じ場所でかつての私たちのように、トレーニングをしているのを見たのを思い出しました。私たちはともに成功し、今も出来る限り懸命に取り組んでいます。それは素晴らしいことで、あなた方も素晴らしいです。そしてココ、あなたも素晴らしい。」と述べた。会場からは大きな拍手が起こった。そして、「この試合は、オーストラリア以来もっとも集中した試合だったと思います。」と述べ会場を和ませた。
さらに「このような精神状態の中でプレーさせたことを申し訳なく思う。」と述べた。「試合はすごく楽しかった。会場の熱気は凄まじかったです。私に対するものではありませんでしたが。」と笑顔で語った。

元テニスプレーヤーのビリー・ジーン・キング(Billie Jean King)氏は、「コートの中と外で大きな器を見せてくれた。」と大坂選手を賞賛した。またガウフ選手に対し、「頂点に立つのに、何が必要か分かったかと思う。」と述べ、「女子テニス界において、新たな時代の幕開けを目撃することができ、なんて幸運なのでしょう。」と述べた。