ニューヨーク市地下鉄 ホームドアの試験導入へ、56社が関心

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ニューヨーク市地下鉄で、ホームドアを試験的に導入するプロジェクトが進行している。

ニューヨークポスト紙にMTA(メトロポリタン・トランスポーテーション・オーソリティ)の広報担当者が話した内容によると、プロジェクトの予算は1億ドル(約140億円)で、3駅に設置する。初期段階の設計を終え、今後数ヶ月で工事に 着手するという。

設置駅は、タイムズスクエアとJFK国際空港の各ターミナルをつなぐエアトレインにアクセスするサットフィン・ブールバード-アーチャー・アベニュー駅、サード・アベニュー駅。

州はまだ建設業者を決定していないという。MTAの資料によると少なくとも56社が入札に関心を示している。

検討は昨年2月、タイムズスクエア駅でアジア人女性が突き飛ばされ、死亡した事件の後にスタートした。

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マンハッタン在住のミシェル・アリッサ・ゴさん(40)は昨年1月15日、ホームで電車を待っていたところ、侵入する電車に向かって突き飛ばされ、その場で死亡が確認された。捜査当局は同日、ホームレスの男、サイモン・マーシャル(61)を逮捕、殺人罪などの罪で起訴した。

MTA ニューヨーク地下鉄
タイムズスクエア駅のホーム ©MashupReporter

翌月の23日、設置に難色を示していたMTAのジャノ・リーバーCEOは、ホームドアを試験的に導入すると発表した。

昨年は少なくとも25人が突き飛ばされ、前年の21人から増加した。今年は、5月21日時点で、3件発生しているという。

21日は、マンハッタンのレキシントンアベニュー/63ストリート駅のホームで、通勤途中だった女性が、見知らぬ男から発車する電車に向かって、突き飛ばされる事件があった。ニューヨーク市警察は事件翌日、クイーンズのホームレスシェルターに滞在していたカマル・セムラッド(Kamal Semrade)(39)を逮捕した。女性は、電車に顔面を打ちつけ、「即座に首から下が麻痺する」重傷を負った。

その後も、転落または突き飛ばしが立て続けに発生している。

30日、ブルックリンのサンセットパークにある25ストリート駅で、27歳の男が、54歳の男性の顔を殴り、線路に転落させる事件があった。29日には、Fトレインのセカンドアベニューストリート駅で、男性が口論となった男から、右腕を刃物で切りつけられた後、よろめいて線路に転落した。