NY地下鉄ホームレスの男が無差別突き飛ばし、女性が首から下がまひ

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ニューヨークの地下鉄駅で、女性が見知らぬ男から、走行する電車に向けて突き飛ばされ、首から下が麻痺する重傷を負った。

事件が起きたのは21日午前6時ごろ、アッパーイーストサイドにある「レキシントンアベニュー/63ストリート駅」。被害者のエミネ・オズソイさん(Emine Ozsoy)(35)さんは、通勤の途中だった。

事件の翌日、ニューヨーク市警察は、クイーンズのホームレスシェルターに滞在していたカマル・セムラッド(Kamal Semrade)(39)を逮捕。殺人未遂罪で起訴された。

ニューヨークタイムズが警察の話を元に伝えたところでは、オズソイさんはこの日、自宅のあるクイーンズのジャクソンハイツにある駅から職場に向かっていた。セムラッド被告も、同じ駅でオズソイさんのいる車両に乗り込み、レキシントンアベニュー駅で下車した。

検察によると、セムラッド被告は、電車がホームを発車する際に、オズソイさんの背後から頭を両手で掴み、車両に向けて、力の限り突き飛ばした。オズソイさんは、顔と頭をぶつけ、電車とともに進行方面に動き、その後ホームの床に叩きつけられた。「即座にまひ」状態になったという。2人の間に面識はなく、検察は、無差別の犯行としている。

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オズソイさんは頸椎骨折のほか、指の骨折、複数の血管を損傷する重傷を負った。首から下が麻痺しており、現在も「脳卒中もしくは死亡のリスク」に直面している。

目撃者はニューヨークポスト紙に、顔の皮膚がむけ、骨が見えていたとけがの様子を語った。オズソイさんは、「私は死ぬの」と繰り返し尋ねていたという。

トルコ出身のオズソイさんは2017年、夫と共にニューヨークに移住した。イラストレーターや、カフェのスタッフとして働いていたという。

夫のフェルディさんは声明で、エリック・アダムス市長に対し「市民の安心と安全を優先することを認識すべきだ」と非難。地下鉄の治安改善を訴えた。