恋人の首をナタで切断 遺体を捨てた男に有罪判決、米ミネソタ

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2021年に恋人を殺害したとして逮捕、起訴されたミネソタ州の男に、有罪判決が下った。

米メディアによると、第1級殺人罪で有罪になったのは、スコット郡シャコピーに住むアレクセイ・サボリット被告(44)。2021年7月28日、車の中で、交際相手だったアメリカ・セイヤーさん(当時56歳)をダンベルで殴り、首をナタで切断した挙句、逃走をはかった。犯行の様子は、複数人によって目撃されていた。

スコット郡の判事は判決書で、「暴行の性質」には殺害の意図が認められるとし、ナタの所持、殺害前の脅迫、「度重なる口論と虐待の疑惑」によって特徴付けられる波乱万丈の関係が、犯行の計画性を示していると結論づけた。弁護側は最終弁論で、出来心による犯行だと主張したという。

捜査当局の報告によると、セイヤーさんの遺体は、ドアが開けっ放しになった車のわきに遺棄されていた。凶器に使用されたナタは、付近の庭から見つかり、数ブロック離れた場所にあるリサイクル箱の中からは、ナイフとシャツ、血のついた靴が発見された。

サボリット被告には、2020年に警察と争いになった際に自宅に火を放ったとして、重罪の嫌疑がかけられており、犯行当日は、二人で裁判所に向かう途中だった。宿泊していたホテルから2.5kmほど離れた場所で拘束されたサボリット被告は、警察に、車中でセイヤーさんから関係を解消したと告げられたと話したという。

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犯行当時、後方の車にいた目撃者は、サボリット被告が、殴るような動作をした後、庭に物体を投げ、さらに車から体を引きずり出すのを目撃していた。

別の目撃者が撮影したビデオには、被告が、セイヤーさんの遺体を車から引きずり出した後、頭部を髪の毛でつかんで拾い上げる様子が撮影されているという。

二人は12年間交際していた。サボリット被告は2017年、バーでセイヤーさんが他の男性と話したと思い、暴行を働いたことから家庭内暴力の罪で有罪になった前科があった。

スコット郡の弁護士、ロン・ホスバー氏は、判決に満足していると述べ、仮釈放なしの終身刑になるだろうと話している。