メーガン妃 止める約束だった称号使用が発覚、剥奪論議再燃か?

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メーガン妃が、称号の使用をめぐって再び批判にさらされている。

発端は、今週配信されたコスメ業界のアントレプラナー、ジェイミー・カーン・リマのポッドキャスト番組。メーガン妃がゲスト出演したこの回で、リマは、「極度のストレス」に悩まされていたとき、メーガン妃がアイスクリームの入ったバスケットを送って元気付けてくれたというエピソードを披露した。番組では、実際の贈り物の写真がインサートされたが、カードの添え書きに「HRH The Duchess of Sussex」と書かれていたことが発覚。批判へとつながった。

The Duchess of Sussexはサセックス公爵夫人を、HRHは「His or Her Royal Highness」を省略したもので殿下または妃殿下を意味する。ヘンリー王子との結婚にあたり故エリザベス女王から授かったものだが、このHRHを未だに使用していることが問題視された。

女王は、2020年初頭の王室離脱騒動、いわゆるメグジットに際して発した声明で、ヘンリー王子とメーガン妃の「独立生活」を応援すると述べる一方、公務から離れる二人は、今後は王室を代表することができず、「HRHの称号は使用しない」と宣言していた。

つまり、女王との約束を破ったということになる。なお、BBCによると、メーガン妃の関係者は、商業的または公的な場における称号使用であり、当該合意の違反にあたらないと反論している。

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メーガン妃のスタッフによる不注意なのかもしれないが、ヘンリー王子の暴露本「スペア」の出版以来、しばらく収まっていた称号剥奪論議に火がつくかもしれない。

米ディア、デイリービーストは4月30日、情報筋の話として、ウィリアム皇太子は王に即位後、夫妻からHRHの称号を剥奪する可能性があると報じた。

情報筋は、「チャールズ国王なら喜んで我慢するかもしれない」とする一方で、「ウィリアムはそうはしない」と主張。「彼はハリー王子とメーガン妃を心の底から嫌い、軽蔑している。二人が王室の理念を全て裏切ったと思っている。王室のステータスを名刺代わりに使用するという考えは、彼を激怒させるだろう」と語っている。

同サイトはその10日前、メーガン妃がインスタグラムのストーリーで、ウクライナのユリア・スヴィリデンコ副首相からの手紙を公表したが、そこに「妃殿下」と記されていると報じていた。

一方、ピープル誌は、庶民院には君主に称号を剥奪する権限を与える「称号剥奪法」がすでに提出されているとしつつ、今回の一件が剥奪論議を再燃させる可能性があると指摘した。

王室のHRHの取り扱いにいたっては、立法措置は必要ないのかもしれない。同誌が引用したイギリスの四大法曹院の一つ、ミドルテンプルは、「称号というよりは敬称」であるHRHは、完全に君主の裁量に委ねられるもので、「国王が完全に個別的な基準でこれを行うことを妨げる理由は何もない」と説明。王が剥奪したとしても、その決定は「司法審査の対象にならないことは明らか」であり、非難される余地はないと解釈を示している。