Facebook CEOザッカーバーグ氏 10日議会委員会証言【ハイライト】

10日、上院司法委員会と商業委員会の合同公聴会が開催され、Facebookのマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)最高経営責任者が、5時間以上にわたる証言を行った。
8,700万人ものユーザーのデータがどのように漏洩し、政治コンサルティング会社ケンブリッジ・アナリティカ(Cambridge Analytica)によって、2016年の大統領選にどう影響を与えるに至ったか、また政府による規制がかけられるのかが注目となった。

CNNは、議員らの質問が、Facebookのビジネスモデルを理解しておらず、ハリス議員の質問を除いて、焦点を欠いていたと指摘。ザッカーバーグ氏に、肉薄するような場面はなかったとしている。

ニューヨークタイムズは、ザッカバーグ氏は、これまでに議会に召喚されたタバコや製薬会社、金融会社の役員ら同様に自らの過ちを認め、今後のアクションに責任を持つことを余儀なくされたと述べている。

情報の漏洩事件発覚後、#DeleteFacebookキャンペーンがスタートした際は、15%以上株価を下げたFacebook株だが、公聴会中のの株価は4.5%上昇した。

証言ハイライト

「I agree that we’re responsible for the content.」
Facebookの過ちの原因は、責任の範囲を見誤っていたことだと回答するザッカーバーグ氏とのやりとりで、ジョン・コーニン議員(John Cornyn)は、「フェイスブックとその他のソーシャルメディアプラットフォームはニュートラルなプラットフォームではなく、コンテンツについて一定の責任を負うと考えるか」と質問。ザッカーバーグ氏は「コンテンツに関し、我々に責任があることに同意する」と回答した。その後、ダン・サリバン議員はこの発言を引き合いに出し、フェイスブックはテックカンパニーか世界最大の出版社なのか、と質問。規制が必要となった際、政府がどういった形式で規制をかけるかといった重要な点につながる質問に対し、ザッカーバーグ氏は「私は、テックカンバニーと認識している。」「我々はコンテンツを作り出しているわけではない」と回答した。

「You don’t think you have a monopoly? 「It certainly doesn’t feel like that to me.」
リンゼー・グラム(Lindsey Graham)議員に競合企業を聞かれ、答えに窮する場面もあった。直接的な回答を避けるザッカーバーグ氏に対し、グラム議員は「ツイッターは同じサービスを提供しているか」との質問。「我々が提供するサービスと一部重なる部分もある」と回答した。続いて「独占していると考えられないか」と聞かれ、「私にはそのようには思えない」と答えた。

「Facebook had been served subpoenas for the special counsel?」「Yes」
ロシアの選挙介入疑惑の捜査を担うロバートモラー特別検察官より、召喚を受けたかについて問うPatrick Leahy議員に対し、自分自身ではないが、いずれかの社員がインタビューを受けたと思うと回答。特別監察官への捜査協力は秘匿事項であるため、慎重に回答したいとし、具体的な説明は避けた。

「Facebook doesn’t have any bias」
テッド・クルーズ議員は、Facebookが保守派のニュースやページをブロックまたはシャットダウンするなど、政治的なバイアスと検閲をかける動きが広がっていることに同意するかと質問。120万人のフォロワーを抱えるトランプサポーターのDiamond And Silkのページを「コミュニティーにとって危険である」という理由でブロックしたことなどを例に質問する議員に対し、シリコンバレーが極端に左よりの地区であることからこれらの疑問があることを理解しているとしながら、フェイスブックがいかなるバイアスも排除するのが自身の仕事であると発言。
また、社内でコンテンツレビューに従事する1.5万から2万人の社員の政治的偏向を把握しているかと聞かれ、入社する人々に政治的傾向を聞くことはしていないと回答。「フェイスブックがすべてのあらゆる考えを持った人々のためのプラットフォームであることを確実にすることに、とりわけコミットしている」と述べた。

「I think we clearly view it as a mistake that we didn’t inform people」
カーマラ・ハリス議員(Kamala Harris)は、ケンブリッジ・アナリティカの問題が発覚した2015年12月に、フェイスブックからユーザーに通知を行わなかった件について、どのように決定がなされたのか質問を行なった。ザッカーバーグ氏は、決定について自身も含め、社員が検討をおこなった記憶がないと発言。当時の問題認識の有無を明らかにせずに、ユーザーに知らせなかったことは間違いであったと述べた。

議会公聴会に先立ち公開された証言原稿

「It was my mistake, and I’m sorry」ザッカーバーグ氏 議会公聴会に先立ち証言原稿が公開