ニューヨーク市の小売店で、親切行為に礼を述べるよう注意した男性(37)が、相手から刃物で刺し殺される事件があった。

事件が起きたのは20日午後10時半ごろ、ブルックリンのパークスロープにあるスモークショップ「Park Slope Convenience」。

店員は地元テレビ局WABCの取材に、「ただサンキューと言わなかっただけ」と事件の発端を説明。被害者の男性は、加害者の男に「なぜ、”ドアを開けてくれてありがとう”と言わないのか」と尋ねると、男は「私のために開けてくれとは言っていない」と反発したという。

口論はその後、身体的暴力に発展。2人は店内で取っ組み合いのけんかをはじめた。店外に出た男性は、「刺せるもんならやってみろ」などと男を挑発すると、電動自転車からナイフを取り出し、男性の腹部と頸部を刺したという。

店員によると、男性は「私を刺した」と叫び、再び店中に戻ってきたという。「床は一面血だらけだった」と語っている。男に「ナイフをしまえ。やる価値はない」と呼びかけるなど、その場を収めようとしたが、「うまくいかなかった」と述べた。

男性は病院に搬送された後、死亡が確認された。犯人は自転車で現場から逃走。まだ捕まっておらず、警察が男に関する情報の提供を呼びかけている。

報道によると、2人は顔見知りで、店の近くにあるシェルターに住んでいたという。

▼テレビ局が入手した監視カメラの映像。2人が店内で、つかみ合う様子や、犯人の男が自転車から刃物を取り出し、男性を刺す姿が撮影されている。