トランプ氏のエスカレートするツイッターに 民主党議員がアカウント停止を呼びかけ

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2020年大統領選の民主党候補者、カマラ・ハリス上院議員はCNNのインタビューに対し、トランプ大統領のツイッターのアカウントを停止するべきとの見解を示した。

ハリス氏は、「これに関する大統領のツイートと言動」は、「トランプ氏が権力を使って人々を元気づけるのではなく、叩きのめすような方法で使用している証拠」と主張。内部告発者や議員に対する攻撃的なツイートに懸念を示し、「ツイッターアカウントは停止されるべきだ」と語った。

続けてハリス氏は「トランプ氏が、人々に危害をもたらす結果となるような自分の言葉に無責任なことを示す証拠はたくさんある」と述べ、「このような方法で言葉を使用する特権は、取り上げられるべきだろう」と語った。

公式な弾劾調査の開始をナンシー・ペロシ下院議長が発表した後、トランプ大統領は、メディアや民主党議員、さらに内部告発者に対して批判的なツイートを繰り返し投稿している。CNNによると、金曜から日曜日にかけて配信したツイート数は、リツイートを含めて80件にのぼる。

29日のツイートでトランプ氏は、内部告発者に直接会いたいと要求。続けて「大統領にスパイ活動をしてるのではないか」と陰謀的な意見を述べ、「重大な結果になる」とツイートした。

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またFOXニュースのコントリビューターのロバート・ジェフレス司祭の言葉を引用し、民主党の弾劾が成功したら「南北戦争が起きる」とツイートした。

さらに弾劾調査を主導する下院情報特別委員会のアダム・シフ委員長に対し、反逆罪で逮捕を求める姿勢を示した。

ハリス氏に対し、司会のアンダーソン・クーパーは、ツイッターを停止した場合、トランプ氏をはじめとする保守派が、かねてから主張するIT企業のバイアスを持ち出すのではないかと質問。

ハリス氏は、指摘を認めつつ、「自制ができないのならば、彼の言葉が誰も傷つけないよう、別のメカニズムが必要だ」と、対策の必要性を訴えた。

内部告発者の代理人は28日、マグワイア国家情報長官代行に宛てた書簡で、告発者の安全に関する「深刻な懸念」を伝え、安全確保の対応を求めた。代理人は書簡で、トランプ氏の26日のイベントにおける発言に言及し、「告発者の身元が公開され、結果として危害を加えられる懸念が高まった」と主張。さらに一部の個人が、身元に関する情報に5万ドルの報奨金をかけていると述べた。

なお、内部告発者保護法では、政府機関は、政府内の不正行為について懸念を提起する個人に対して、報復をすると脅かすことを禁じられているという。