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全米人気No.1ポッドキャスターがコロナ感染 イベルメクチンで治療

全米人気No.1のポッドキャスターでコメディアンのジョー・ローガン(Joe Rogan)氏(54)が1日、新型コロナウイルスに感染したことを公表した。

ローガン氏は現在、全米でショー「The Sacred Clown Tour」を行っている。先日フロリダ州で開催されたイベントを終え、自宅に戻ったローガン氏は28日夜に、発熱や汗などの症状が出たという。翌朝に新型コロナウイルスの検査を受けたところ、感染が判明した。現在「疲労感や頭痛、発熱」などの症状があると語っている。

ローガン氏がショーを行ったフロリダ州は、新型コロナの感染が拡大している。ニューヨークタイムズのデータベースによると、1日の新規感染者数は約2万人と全米で最も多く、7日間の平均入院者数は16,000人を超えている。

発症後は、様々な薬で治療を行っていると明かした。「モノクローナル抗体、イベルメクチン、Zパック、プレドニゾン(ステロイド剤)、アンチD点滴、ビタミン点滴」の名前をあげている。ニューヨークタイムズによると、「モノクローナル抗体」は重症化する可能性のある患者に投与される新型コロナウイルスの治療薬で、トランプ氏も使用していた。

また「イベルメクチン」は、馬や牛など家畜の寄生虫の駆除に使用される薬で、最近、新型コロナの予防や治療に有効だとの噂が広がっている。人体用には、特定の症状の治療を目的とした錠剤または外用剤があるが、食品医薬品局(FDA)は新型コロナウイルスの治療目的の使用を認めていない。動物用の薬を使用して医者にかかるケースが相次いでおり、同局は使用を止めるよう警告を発している

ローガン氏は体調について「1日だけ本当にひどかった。日曜は最悪だった。月曜は良くなり、火曜日はさらに良くなった。そして今日は気分がいい。実際、極めていい気分だ」と体調が改善していることをアピールした。

一方で「悪いニュース」として、今週3日に開催するナッシュビルでのイベントを10月に延期すると発表している。

症状は「コントロールできない」と述べ、ファンに謝罪を表明。「クレイジーな時代だが、私を早期に回復させてくれた現代医学と、皆の愛に心から感謝している」と述べた。

なお、ワクチンには一言も触れておらず、ローガン氏が、ワクチンを接種していたかどうかは明らかではない。

ポッドキャスト「The Joe Rogan Experience」は、世界で最も人気の高い番組として知られる。ローガン氏によると、毎月1億9000万人が番組をダウンロードしているという。昨年Spotifyと、1億ドル(110億円)で番組の独占配信の契約を締結したと報じられた。

ローガン氏は今年4月、番組で「健康な若者であれば、ワクチンを接種する必要はない」と主張したことから、バイデン政権や感染症対策トップのファウチ博士らが非難していた。その後、自身は反ワクチン派ではないとして、「ワクチンの接種をすすめる」と主張していたが、最近の番組では、ワクチンパスポートやワクチン接種の義務化に反対の姿勢を示していた。

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