銃暴力に抗議。ジェニー・ホルツァーのワードアート「VIGIL」ロックフェラーセンターで実施

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アーティスト、ジェニー・ホルツァー(Jenny Holzer)氏のプロジェクション作品が、マンハッタンのロックフェラーセンターで実施された。

VIGIL」(祈り)と題された作品は、米国で頻発する銃暴力をテーマにしたもの。建物に投影された言葉は、銃乱射事件により家族を失った遺族や、サバイバーによる事件に関する証言や詩(Bullets into Bells)、物語(Moments that Survive)などが含まれる。
犠牲者への祈りや、悲劇が繰り返されることへの警告を表現しているという。

Jenny Holzer
©mashupNY
Jenny Holzer
©mashupNY

「12年以上、心と体の中に恐怖やパニック、不安、うつ、PTSDなどを抱えながら過ごしてきた。」「私は激しい怒りを覚えた。どうやって11時に銃を購入し、午後にあなたの妻を銃で撃てるのか?」などの言葉が建物に投影された。

銃暴力アーカイブ(Gun Violence Archive)によると、今年9月1日までに米国で発生した銃乱射事件銃撃(容疑者を除き、少なくとも4人以上が銃撃された事件)は283件に上る。

今回のプロジェクトは、クリエイティブ・タイム(Creative Time)の協力により実現。ホルツァー氏とのコラボレーションは、1993年の「The 42nd Street Art Project」、2004-2005年の「For New York City: Planes and Projections」及び「For the City」以来3度目。

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