NY市、セントラルパークの馬車が半年ぶりに復活。抗議者も

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セントラルパークの観光馬車が3日、約半年ぶりに営業を再開した。

NY1によると、通常は約60台が稼働しているが、馬車同士のソーシャル・ディスタンスを保つ為、当面は台数を5分の1に縮小して営業するという。

12人の御者は、仕事に復帰する前、新型コロナウイルスの簡易検査を受け、全員陰性が確認された。これまで馬への感染例はないため、馬の検査は行わない。

ベテラン運転手は「現在観光客が少ないため、厳しい秋と冬になるだろう。しかし、他のアトラクションは閉鎖されたままなので、市に正常感をもたらしてくれるのを願う」と語った。

動物愛護団体が抗議

営業2日目には、動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)やニューヨークを拠点に活動する動物の権利団体NYCLASSが詰めかけ、運転手がマスクを着用していなかったとして抗議活動を行った。

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NYCLASSのディレクターEdita Birnkrant氏は「公共と馬の安全を無視しており、動物虐待はやめるべきだ」と地元メディアに語った。

一方で、運輸労働者組合のFrank McCann氏は、「馬と馬車は、地下鉄やバスのように交通機関の一部となっており、ニューヨークの象徴だ。それは必須のものである」と述べ、「厩舎も清潔に保たれており、馬も良く扱われている」と反論している。