タイムズスクエアで「ハマスの音楽」イスラエル人観光客に暴行、ヘイトクライムで男を逮捕

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マンハッタンのタイムズスクエアで、イスラエルからの旅行客に対し、差別的な暴言を吐き、暴行を加えた容疑で、クイーンズ在住の男が逮捕・起訴された。

逮捕・起訴されたのはヤヒア・アミン(Yehia Amin)(28)。マンハッタン地検の発表によると、アミン被告は先月18日午後9時半ごろ、「ハマスの音楽」をスピーカーから流しながら、4人の観光客の後をつけた。その際「ハマスはもっと殺すべきだった」「ユダヤ人はみな死ぬべき」などと罵ったという。4人は全員、ヤムルカ(スカルキャップ)を被っていたと報じられている。

被告は10分ほど後をつけ回した後、背後からダッシュして23歳の男性の後頭部を殴った。その場から逃走したが、すぐに警察に捕えられた。拘束される間も「ガザの人々のために私は死ぬ」「F—K イスラエル」など反ユダヤ的な言葉を叫び続けたという。

被告はその後、ヘイトクライムや暴行、ハラスメントの罪で起訴された。

アルヴィン・ブラッグ検事は声明で「マンハッタンで、ヘイトや差別に起因する暴力は容認しない」と発表した。

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ニューヨーク市では、ハマス・イスラエル紛争の勃発後、イスラム教徒とユダヤ教徒に対するヘイトクライムが急増している。

ブルックリンでは、パレスチナを支持するためにクーフィーヤ(スカーフ)を被っていた親子が公園でコーヒーを投げつけられたり、シナゴーグ(ユダヤ人の礼拝所)付近で、ユダヤ人が10代の少年から、殴る蹴るの暴行を受けたりする事件が発生している。