グラウンドホッグデー2019年 今年の春の到来は?

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ウッドチャックが春の訪れを占う米国の伝統的行事「グラウンドホッグデー」(Groundhog Day)が2日、全米各地で開催された。
全米で最も有名なウッドチャック、フィラデルフィア州のフィル(Phil)と、ライバルとされるニューヨーク州のチャック(Chuck)は、巣から出た後、共に自分の影を見なかったため、まもなく春は訪れるだろうと予測した。

フィラデルフィア州のフィル

グラウンドホッグデーとは?

聖母マリアの清めの日である聖燭節(Candlemas Day)に由来する。ヨーロッパで2月2日に教会を訪れる習慣が、天気に関連付けられ、晴れの場合はしばらく寒い日が続き、曇りだと春が近いと予想されるようになった。
この伝統はドイツに伝わり、ハリネズミで天気を占うようになった。ドイツ移民がアメリカ大陸に渡った後も、この伝統をウッドチャック(グラウンドホッグ)で続けたと言われる。

毎年2月2日、ウッドチャックが冬眠から目覚め、巣の外に出た時、晴天で自分の影が見えたら、驚いて巣に戻ってしまう。この場合、冬があと6週間ほど長引くと言われている。曇りで自分の影を見なかった時は、春の訪れは間近と予想される。
1887年には、フィラデルフィア州パンクサトーニー(Punxsutawney)新聞は、同地のフィルが米国で公式に春を予測するウッドチャックだと宣言した。
その後もパンクサトーニーのゴブラーズノブ(Gobbler’s Knob)では毎年式典が開催されている。

ビル・マーレイ(Bill Murray)主演のカルト映画『恋はデジャ・ブ』の原題はGroundhog Dayで、パンクサトーニーでの式典を題材としたコメディ。この映画を機に、多くの人が訪れるようになったという。

ニューヨーク州では、1981年よりスタッテンアイランドのチャックが占いを行っており2匹はライバルだ。

米国海洋大気庁(NOAA)によると、フィルの予報が当たる確率は40%だという。しかし、ウッドチャックの調教師によると、フィルの予報は100%当たっているが、フィルからのメッセージを公表するグラウンドホッグ・クラブのメンバーが解釈を誤っているためだという。

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