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グリーンニューディール マコーネル院内総務が上院採決の意向

共和党のミッチ・マコーネル上院院内総務は12日、民主党のアレクサンドリア・オカシオ・コルテス下院議員とエドワード・マーキー上院議員が提出した決議案「グリーン・ニューディール」を、上院で採決にかける意向を示した。

マコーネル議員は共和党上院議員の記者会見で「グリーン・ニューディールに興味を持って注目している。我々は上院で採決を行うつもりだ」と述べ、「全員に態度を示す機会を与えて、みんながグリーン・ニューディールについてどう考えているのか見るつもりだ」と語った。

グリーン・ニュー・ディール(GND)は、気候変動に対処するために、国家の総力を挙げて10年間で石油経済から100%クリーンエネルギーへと移行することを目標としている。同時に、数百万の高給な雇用の創出、全国民への経済保証や賃金上昇をはかり、経済格差や貧困の解消も目指している。

民主社会主義を標榜し、全国的に注目を集める新米議員、コルテス氏の提出したGNDには、カマラ・ハリス上院議員、エリザベス・ウォーレン上院議員、カーステン・ギリブランド上院議員、コーリー・ブッカー上院議員ら2020年大統領選に出馬を表明した議員らが揃って共同提案者として署名を行なった。

しかし、共和党が多数派の上院では決議案が通過する見通しはない。また、マコーネル議員が通過を望んでいるわけでもなく、マコーネル議員は採決を通じて、「社会主義的幻想」と共和党議員らが反発する決議案に対し、大統領立候補者を含む民主党議員らの立場を明らかにさせ、彼らを過激的な左派として描く狙いがあると見られる。

環境・公共事業委員会委員長、ジョン・バラッソ上院議員(共和党)は、これだけ多くの大統領候補がハードレフトに立場を変えたのには驚きだ。これは、家庭のエネルギーコストを上昇させ、アメリカの雇用を傷つけ、真のところでは、我々の国の多くの産業について政府による買収を提供している」と語った。

またバラッソ議員は、採決の動機は大統領選にあるとし、「どれだけ彼らがこの国を極左に向かわせようとしているのか、明らかにさせることだ」と語った。

共和党の動きに対し、民主党上院トップのチャック・シューマー院内総務は「共和党が最初に答えるべき質問は、気候変動への回答だ」と述べるなど、GNDを政治スタントに利用しようとする共和党をけん制した。

なお、マコーネル議員は採決日程については、現在のところ明らかにしていない。

グリーン・ニュー・ディール(GND)とは

アレクサンドリア・オカジオ・コルテス( Alexandria Ocasio-Cortez)下院議員(ニューヨーク 民主党)とエドワード・マーキー(Ed Markey)上院議員(マサチューセッツ州 民主)は7日、気候変動による危機と格差拡大や低賃金などの経済問題を国家の総力をあげて解決する決議案「グリーン・ニュー・ディール(GND)」を提出した。

決議案は、具体的な法案ではなく、気候変動に対処するための取り組み課題やミッションをまとめた内容となっており、序文、5つの目標、14のプロジェクトと15の要件から構成されている。

序文では、国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の1.5度特別報告書と昨年11月に提出された第4回全米気候評価報告書をもとに、温室効果ガスのネットゼロの実現や米国の主導的役割の必要性に触れるとともに、実質賃金の下降傾向や1920年代以来最大となる所得格差、人種と性別による格差など経済問題に言及。気候変動や環境破壊が、これら構造的不公平を悪化させると述べた。

5の目標では、温室効果ガス排出ネットゼロの達成、数百万の高給な雇用創出と全国民への経済保証、21世紀の課題に対処するインフラ投資、次世代のための環境確保、マイノリティや貧困層に対する抑圧の阻止や社会的正義の促進を掲げた。

さらに、これら目標達成の手段として、クリーンエネルギーで、すべてのエネルギー需要をまかなうことや、既存のすべてのビルのアップグレード、大規模なクリーンな製造の促進、交通システムのオーバーホールや電気自動車などZEVへの投資など、14のプロジェクトが盛り込まれている。

↓7日、GND決議案提出を発表するアレクサンドリア・オカジオ・コルテス下院議員

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