ドミノピザとフォード 自動運転車の宅配実験をスタート

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ドミノピザとフォード は共同で、自動運転車を利用したピザの宅配実験を開始すると発表した。

実験は、今後数週間をかけて、ドミノピザの本社があるミシガン州のアナーバーで行う。ランダムに選ばれたドミノピザの客は、フォード・フュージョン・ハイブリッドの自動運転車による宅配を選択できる。

「我々の関心の大半は、デリバリーの最後50フィート(15メートル)の体験についてだ」とドミノピザUSAのラッセルウィーナー代表は述べ、ピザを受け取る顧客の体験が実験の主眼であることを強調。ピザを受け取るために玄関の外まで足を運ぶ顧客の反応や、受け取る際の自動車のインターフェース、車道に止めた場合と玄関先(私道)まで乗り上げる場合の違いなどについて関心があるとした。

自動運転車は、マニュアルモードで運転し、安全技師と研究者が同乗する。顧客はドミノピザのアプリを使用して、自動車の位置を把握できるほか、到着時にピザの取り出すため方法をテキストで受信する。自動運転車は、後部に、Roush Enterprisesが開発するピザの保温装置「ヒートウェーブコンパートメント」を搭載する。顧客は画面に特別なコードを入力することで、ロックを解除し、コンパートメントからピザを受け取ることができる。

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2021年までに自動運転車の量産化を目指すフォードは、他メーカー同様、自動運転技術に多額の投資をしている。今年2月には、自動運転の人口知能関連のスタートアップ企業「アルゴAI」に10億ドル(約1,100億円)を投資すると発表している。

モルガン・スタンレーの研究では、2016年に110億ドルだった米国のフードデリバリー市場は、長期的に2,100億ドルへの潜在的成長力を秘める。自動運転車の実用化に向け、UberやLyftなどの配車サービスとともに、ドミノピザをはじめとした拡大するフードデリバリー業界への応用も注目される。