「老人マスク」の殺し屋 FBIのおとり捜査で御用

737

殺人を請け負い遂行しようとした男が、FBIのおとり捜査によって逮捕、起訴された。

嘱託殺人の罪で起訴されたのは、メイン州在住のヒョンコック・コルシャク被告(41)。8日、ニューヨークで拘束された。

ニューヨーク南部地区連邦検事局の発表によると、捜査は、被告が金と引き換えに殺人を請け負う願望を示したことを、米刑務所局が傍受したことがきっかけだった。

これを受け、FBIの捜査官が今年1月から、依頼人を装い被告に接触。マンハッタンやボストンで打ち合わせを重ね、被告はこの中で、架空の人物の殺害を5万ドル(670万円)で請け負うことに同意した。ちなみに想像上の人物は、マンハッタンのミッドタウンにあるホテルに滞在しているという設定だった。

フィクションとは知らず、被告は一連の会合で、凶器にはアサルトライフルと9mm拳銃を使用する計画だと明かし、覆面捜査官にサイレンサーを調達するよう依頼。さらに、顔認証を避けるため、ラテックス製のマスクを提供するよう求めた。

Advertisement

犯行の手口について、ターゲットに車で接近し車内から発砲すると説明したほか、犯行後は、警官の制服に着替えて逃走をはかるといった計画などを細かに共有していた。

8日、計画の最終準備のためにメイン州からおよそ500kmの道のりをはるばる旅してきた被告は、ニューヨーク郊外で拘束され、ミッションはすべてフェイクだったことを悟った。

所持品には、打ち合わせ通りにアサルトライフル2丁と9mm拳銃があった。さらに老人のマスク、防弾チョッキ、ライフルスコープ、弾倉、使い捨てビニール手袋も押収された。

銃器の窃盗に関連する前科があった被告は「嘱託殺人」と「重罪判決後の銃器所持」の2件の罪で起訴された。有罪となると、最大で計25年の刑に処される可能性があるという。