トランプ有罪評決は米司法の信頼に「大ダメージ」、イーロン・マスク

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テスラのCEO、イーロン・マスク氏は30日、Xのアカウントを更新し、トランプ前大統領に対する有罪評決は、司法の信頼にとって大きなダメージと主張した。

「実際のところ、米国の司法制度に対する国民の信頼は、本日大きなダメージを受けた。元大統領が、これほどの些細な事案で、正義よりも政治的に動機づけられ、有罪判決を受けるならば、誰しもが同様の運命のリスクを負うことになる」

ポルノ女優に支払われた「口止め料」を違法に処理したとされる事件で、ニューヨークの12人の陪審員は30日、トランプ前大統領にかけられた34の罪状すべてにおいて有罪を認める評決に達した。

4月15日からマンハッタンにある刑事裁判所でスタートした裁判は、28日に最終弁論を終え、29日から評議が開始された。トランプ氏は米国大統領経験者として初めて被告人となり、初めて有罪評決を受けた。

法廷を出たトランプ氏は、カメラに向かって「これは相反した判事による恥ずべき、いかさま裁判だ」と非難。「本当の評決は人民によって11月5日に下される」と述べ、「われわれは過ちを犯していない。私は極めて潔白だ。でも良い。私は国のため、憲法のために戦っている」と続けた。

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この前日、トランプ氏とマスク氏が電話で会話を重ね、次期政権でマスク氏を顧問に据える案が浮上していると報じられていた。

マスク氏の投稿には支持の声がある一方で、反論も多数寄せられている。

あるユーザーは「実際のところ、数百万人の国民の司法システムへの信頼は強固になった。通常、司法システムは、常にそれを悪用するあなたみたいに裕福なオリガルヒに有利に働くけど、今回は、そのうちの一人が有罪判決を受けた」と投稿。このほかにも「これは些細ではない。トランプは選挙に勝つためにスキャンダルを違法に隠蔽したんだ」「公平で事実に基づいた裁判が民主主義を強め、米国の司法制度が機能していることを証明した」といったコメントが投稿されている。