「人殺し」セントラルパークのコロンブス像に赤スプレー

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ニューヨーク市警察は、セントラルパーク内にあるコロンブスの像に落書きをした二人組の行方を追っている。

落書きされたのは先月26日の午後10時頃。警察が公開した映像には、二人が交代で柵を乗り越え、落書きをする様子が映っている。像には、赤いスプレーで「Murdere(人殺し)」と「Give Us Our Land Back(土地を返せ)」と書かれていた。なお、落書きされたコロンブス像は、より広く知られているコロンバスサークルにある像とは異なる。

像は2017年9月にも落書きが発見され、このときは「Hate will not be tolerated(ヘイトを許さない)」と書かれていた。

当時、白人至上主義団体と反対派が衝突し、死者を出す事態に発展したシャーロッツビル事件を受け、各地で奴隷制や差別を象徴する像の撤去を求める声が高まった。

そうした中、当時市長だったビル・デブラシオ氏は特別委員会を設置し、市内にある「ヘイトの象徴」となるモニュメントや像約800点の見直しを行った。コロンブス像もこれに含まれたが、最終的に継続設置が決定した。

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見直しにより、産婦人科の父として知られるJ・マリオン・シムズ像や南部連合軍のロバート・リー将軍像などが撤去された。