刃物を持ち向かってくる女性を射殺、警察がボディカメラ映像公開

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ニューヨーク州の司法長官室は9日、ドメスティック・バイオレンスの通報を受け駆けつけた警官に、刃物を向けた女性が射殺された事件に関し、警官のボディカメラの映像を公開した。

事件が起きたのは昨年4月29日、マンハッタン北部にあるダッチェス郡。死亡した女性の名は、ジェイミー・フェイスさん(34)。

地元紙ポプキシー・ジャーナルによると、ハイドパーク警察はこの日の午後3時半ごろ、フェイスさんとパートナーとの間で、肉体的な暴力があったと通報を受けた。警官が自宅を訪れると、両者の争いは一旦おさまったように見えたという。

公開された映像には、混乱した現場の様子が映っている。

動画は、警官がフェイスさんを部屋から連れ出そうとする場面から始まる。この際、刃物を持っていることに気づき、取り押さえようと試みたが失敗。「下がれ」「ナイフを放せ」といった警告を聞かず、警官の方に向かってきたフェイスさんに、「撃て」の合図とともに、テーザー銃と銃で発砲する様子が映っている。

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フェイスさんは、その場で死亡が確認された。

ニューヨーク州では、警官の接触中に民間人が死亡した場合、州司法長官室による特別調査が行われる。映像の公開はレティシア・ジェームズ州司法長官の判断によるもので、「透明性を高め、住民の信頼を確保するため」としている。