バンクシーの有名絵画、落札直後にシュレッダーで自ら粉々に

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英国の覆面ストリートアーティスト、バンクシー(Banksy)の有名なスプレー絵画「Girl With Balloon」(赤い風船に手にしようとする少女)が5日、ロンドンで開催されたサザビーズ(Sotheby’s)のオークションで、140万ドル(約1億5千万円)で落札された。しかし、落札の合図であるハンマーを鳴らした直後に、絵画は額縁に仕込まれたシュレッダーで細切れに粉砕され、観客を絶句させた。

「Girl With Balloon」は、2006年製作のキャンバス地にスプレーで書かれた作品。ニューヨークタイムズによると、予想の3倍の値がついたという。

サザビーズは、絵画は「自ら粉々になった」(self-destructed)と声明を発表

ヨーロッパのサザビーズの現代美術部門長のAlex Branczik氏は、「私たちは、”Banksy-ed(バンクシーだったもの)”を手に入れたようだった。」とし、「予期せぬ出来事は、瞬時にしてアートの世界史となった。オークションの歴史の中でも、落札された後に、アートが自動的に裁断されたことはない。」と述べた。

落札者は、電話で入札を行っていたという。サザビーズは、個人収集家だったとし、名前については、本人の希望がない限り明かすことはないとしている。今後については話し合いを行っている段階だとした。

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バンクシーは動画を投稿

バンクシーは自身のインスタグラムで「Going, going, gone…」とキャプションをつけ、シュレッダーがかかった絵と会場の様子が写った写真を投稿した。

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Going, going, gone…

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その半日後、バンクシーは、落札された時のために、数年前に額縁にシュレッダーを仕込んでいたことを明かした。
オークション落札の瞬間も映っており、シュレッダーがかかった瞬間、会場が静まり返る様子が映っている。
動画には、ピカソの言葉「破壊の衝動は、創造的でもある」(The urge to destroy is also a creative urge)が添えられている。

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