米住宅バブルは2026年まで、18年サイクル論者が予測

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供給不足による価格高騰と約20年来の高水準に達した住宅ローン金利で、住宅購入者にとって厳しい環境が続いている。価格暴落のタイミングをめぐる議論が増す中、1990年代と2008年の住宅市場の崩壊を言い当てた専門家は、価格高騰は2026年まで続くとの予測を示している。

デイリーメールによると、イギリスの経済学者、フレッド・ハリソン氏は同紙の取材に、最近の住宅価格の低下は「調整」にすぎず、「以前ほど急速ではないが上昇を続けている」と説明。「大幅な下落」は2026年に始まり、2028年に収束すると語った。

ハリソン氏は、住宅バブルの崩壊は18年ごとに起きると主張する「18年住宅価格サイクル説」の提唱者で、1983年の著書『The Power in the Land』では、1989年のピークとその後の不況を正確に予測したという。2005年の『ブームバスト: 住宅価格、銀行取引、2010 年の恐慌』でも、2007年の住宅価格のピークとそれに続く暴落を予測した。2021年の著書『We Are Rent』では、景気後退が起きる前の2026年にピークに達すると主張しているという。

ハリソン氏の仮説は、シカゴの景気循環に関する1930年代の研究に基づいたものだという。サイクルを破壊する唯一のイベントは世界大戦だと主張しており、パンデミックでさえ軌道を外すには不十分だったとしている。

ハリソン氏はまた、デイリーメールに、住宅市場は世界的にシンクロしており、イギリスと米国はバブル崩壊を同時に経験するだろうとも予測した。

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パンデミック中に3%を下回った30年固定平均住宅金利は、昨年から急激に上昇しはじめ、今週24日に7.23%となり、過去22年間で最高を記録した。

全米不動産業者協会によると、6月の中古住宅販売は前年比19%近く減少した。物件の供給不足で住宅価格の高騰が続いており、6月の中古住宅価格の中央値は41万200ドルで、前年同月からわずかに下がったが、協会がデータを追跡して以来2番目の高値に達している。