右派の人気インフルエンサー、タッカー・カールソンが、8月29日配信のポッドキャスト番組で、トランプ大統領は「直ちに解任されるべき」と訴えた。
「核兵器の先制使用を示唆するような人物は、指導者としての資格を失っている。直ちにその座から排除されなければならない」。
さらに「これは妥当な基準だ」と続け、「世界を破滅させるような危険を冒すことは許されない。あなたにはその権利がない。世界を築いたのはあなたではないのだから。そんなことをすることは許されない」と語った。
一方、番組にゲスト出演したジョー・ケント元国家対テロセンター長官は、ウラン濃縮施設に対する限定的な核攻撃を、極端なシナリオとして起こりうる可能性について懸念を示した。
「特にトランプ政権が打開策を必死に模索している現状において、こうした事態が起こり得ないと考えるのは愚かなことだ」。
トランプ大統領は4月、Truth Social の投稿を通じて、イランの民間施設を破壊する予告し、「今夜、一つの文明が滅びる」と脅すなどしている。 また、前下院議員のマージョリー・テイラー・グリーン氏が先月、「戦略会議でイランへの核兵器使用が議論されている」とXの投稿で主張したこともカールソンらの懸念につながっている。
ただし、トランプ氏が核兵器使用の可能性を公に発言をしたことはない。先日、記者からその可能性を聞かれると、「馬鹿げた質問」と一蹴。「私が彼らを打ち負かしたというのに、さらにその上で核兵器を使えと言うのか」と否定している。
戦闘の長期化に伴い、トランプ氏の中核支持層(いわゆる「MAGA」支持者)の間に亀裂が走り始めている。ポリティコと世論調査会社 Public First が 7 月に実施した調査によると、イランとの戦争に伴う経済的コストは許容できると答えたMAGA 支持者は3分の1強にとどまり、5月の約半数から大幅に低下した。
2024年大統領選でトランプ支持を訴えたカールソンは、イラン戦をめぐりいち早く政権批判に転じた。4月には有権者らを「ミスリード」したと後悔の念を述べ、番組を通じて謝罪の意を示した。その後、第三政党設立に関与する意欲を示している。本人が出馬する可能性も以前から取り沙汰されており、前出のマージョリー・テイラー・グリーン氏、トーマス・マシー下院議員、ジョー・ケント氏らMAGA離反者らとともに、MAGAに代わる「アメリカ・ファースト」の保守派の受け皿としての今後の活動が、注目されている。






