目が合っただけ、NY市地下鉄で74歳男性が線路に突き落とされる

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ニューヨーク市の地下鉄駅で74歳の男性が線路に突き落とされた事件で、市警察はデリック・ミルズ容疑者(49)を暴行容疑で逮捕した。

事件が起きたのは11日の深夜、アッパーイーストサイドにある68th ストリート-ハンターカレッジ駅。ABCニュースによると、被害者の男性は突き落とされる前、ミルズ容疑者から、目が合ったと責められたという。

男性は電車が到着する前に地下鉄職員によって救出された。当初軽症と見られたが、肋骨や骨盤の損傷、背骨に骨折が見つかったという。家族は、男性の胸には今も男の手形が残るほど強く押されたと話している。

事件後、警察は駅のホームを歩く容疑者の映像を公開し、情報提供を求めていた。

ニューヨーク・デイリーニューズによると、警察のチラシをみた地下鉄の利用客によってミルズ容疑者が特定され、逮捕に至った。14日にユニオンスクエア駅周辺で拘束されたという。

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住まいは、アッパー・ウエストサイドのオール・エンジェルズ教会と同じウエスト80ストリートとされている。なおミルズ容疑者は、2000年にも暴行容疑で逮捕されたことがあった。

移送される際、記者に「彼が俺を女と呼んだ」と話し、なぜ突き落としたのかを問われると「わからない」と答えたという。

ニューヨーク市の地下鉄では今年に入ってすでに10件の突き落とし事件が発生しているという。5月には、今回の事件があった隣の駅「レキシントンアベニュー/63ストリート駅」で、通勤途中だった女性が、ホームレスの男によって発車する電車に向かって突き飛ばされ、首から下を麻痺する重傷を負った。