NYPD crime
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ブルックリンの海水浴場で子供3人が溺死する事件があった。警察は母親による犯行の可能性も視野に、捜査を進めている。

NBCニューヨークによると、12日午前1時40分、親族から通報が入り、母親が子供たちに危害を加える危険があると伝えられた。

警察は、家族の住むコニーアイランドの海水浴場近くのアパートに急行。この時、部屋から返事がなかったが、建物内で父親と名乗る男性と遭遇した。男性は通報内容と同様の懸念を表明し、母親が子供たちを連れて海岸沿いのボードウォークにいる可能性があると話した。

警察は本格的な捜索を開始し、付近の道路からボードウォーク、浜辺、近くの病院にいたるまで調査を行った。

開始から90分、別の通報を受けた警察官らが、アパートから3キロメートルほど離れたボードウォーク上で、母親を発見した。女性は親族によって、エリン・メルディ氏と確認された。この時、メルディ氏は混乱した様子で、裸足でずぶ濡れだった。

子供たちが見つかったのは最初の通報から3時間後の4時45分。航空部隊と港湾部隊を動員した捜索の末、波打ち際で意識不明の状態で発見された。アパートからわずか3ブロックほど離れた地点だった。

救命措置が施されたが、コニーアイランド病院で死亡が確認された。年齢は7歳と4歳、3ヶ月だった。

子供たちが見つかるまでの間、地元の警察署で母親に質問が行われたが、何も話さなかったという。ただし、情報筋はニューヨークポスト紙に、メルディ氏は自身が発見される前に、親戚に「3人の子供全員を溺死させた」と告白したと話している。

メルディ氏の母親(56)は、デイリーニュースの取材に、娘は「良い母親だった」と話す一方、産後うつを患っていた可能性があると語っている。土曜日に電話した際、メルディ氏はランドリーにいたという。その後再び電話した際には、応答がなかったという。

アパートのスタッフによると、一家は引越してきてからまだ一年も経っていなかった。警察によると、児童虐待やネグレクトで通報された記録もないという。

経済的困難に直面

ニューヨークポスト紙は、メルディ氏はアパートの家賃を1万ドル以上滞納しており、今年1月以降、立退の危機に立たされていたと伝えている。

ニューヨーク市ではパンデミックの間、家賃滞納者が立退から保護される法律が施行されたが、度重なる延長の末、今年1月に法の終了期限を迎えた。メルディ氏の家賃はひと月あたり1,531ドルで、昨年7月から未払いとなっており、退去通知を受けていた。

経済的問題のほか、メルディ氏の叔母は同紙に、メルディ氏がこれまで困難を切り抜けようと苦しんできたと説明した上で、「家系に精神疾患の病歴」があり、「双極性障害」を患った親戚もいると語った。ただし「彼女が精神的に苦しんでいたかわからない」とした。

メルディ氏の叔父は「少しクレイジーなことをしていた」とする一方で、薬物乱用や本当に無責任な様子は見たことがないと語っているほか、さらにもう一人の叔父は、7歳の子供をめぐって「父親と親権争いの真っ最中だった」と明かした。

これまでのところ、子供たちの死因は確定されておらず、メルディ氏は起訴されていない。

メルディ氏は12日朝に大学病院に移され、そこで精神鑑定を受ける予定と伝えられている。