NY市 発砲事件が増加。前年比176%増

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ニューヨーク市の先週の発砲件数は47件で、前年同時期の17件から176%増加した。ニューヨークポスト紙が報じた。

26日だけで15件の発砲事件が発生し、18人の被害者のうち7人が死亡した。ブルックリンのサイプレスヒルズ(Cypress Hills)では午後6時40分ごろ、プレイグラウンドでバスケットボールをしていた少年らに向け、何者かが車から発砲。16歳と18歳の少年が頭部に銃弾を受け死亡した。17歳の少年は足を負傷したが、命に別条はない。その20分後にはフラットブッシュ(Flatbush)で32歳の男性が銃撃で死亡した。

27日の深夜から早朝にかけて、スタテンアイランドやブロンクス、ハーレムなどで銃撃があり、5人が負傷したが、全員命に別条はないという。

デブラシオ市長は27日の会見で、暴力事件の増加は「膨大な未処理事件」に関係していると主張。「銃器に関する事件は、50%しか起訴に至っていない。」とパンデミックによる司法手続きの遅れが原因だと語った。

NYPDの犯罪データベース「コンプスタット」によると、今年の発砲事件による負傷者は854人で、昨年全体の481人から77.5%増加している。

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発砲件数の増加を受け、ニューヨーク市警察と地域指導者は7月上旬より、事件が多発する”ホットスポット”の警備を強化している。