オーガニック食材を使用した朝食が人気のウィリアムズバーグのレストラン「エッグ」(egg)が、9月27日に閉店することが分かった。Eaterが報じた。
オーナーのジョージ・ウェルド(George Weld)氏は、「一部は財政上の決定で、ほかには公衆衛生やスタッフの健康に関する懸念」と閉店理由を語った。
2005年にオープンした同店は、ファーム・トゥ・テーブル(Farm To Table)をいち早く取り入れて、料理本「Breakfast」も出版している。
新型コロナウイルスの拡大後もテイクアウトとデリバリー、屋外飲食で経営を続けてきた。デリバリーとテイクアウトの売上は「予想よりも良かった」が、それでも通常の25%だったという。
屋外飲食に関しては、店の前の通りが狭いため、4台のテーブルしか設置することができなかった。
ニューヨーク市では9月30日より、客数を通常の25%に制限することを条件に、店内飲食が許可される。しかしウェルド氏は「収支を合わせるための助けにはならない」と述べ、「それよりも店内飲食がもたらす健康リスクの懸念が大きい」と語っている。
今後数カ月をかけて、eggの新たなモデルを構築するという。閉店を発表したSNSでは「テイクアウトに注力したものになる」と述べ、「われわれのバリューが反映され、レストランやフードビジネスがより公正かつ公平、持続可能で美味しいものになる」と語っている。
eaterによると、アップステートの農場と東京で展開する2店舗は、営業を継続するという。